2012年7月21日、大阪ユビキタス協創広場 CANVASにて開催された「高校生熟議 in 大阪 〜 スマートフォン時代の情報モラルと利活用 〜」に、グリー株式会社(以下「グリー」)が2011年に引き続き、参加しました。

この日も昨年同様に激しい豪雨に襲われましたが、会場では大阪、奈良から集まった高校生による白熱した議論が交わされていました。

「高校生熟議」とは、高校生が主体となり、あるテーマについて考え議論する熟議(※)形式で進められるイベントです。2012年度第1回目となる今回は「スマートフォン時代の情報モラルと利活用」をテーマで開催されました。

当日は生徒、保護者、教員などが多数出席したのに加え、グリーをはじめインターネット関連企業4社からも社員が参加しました。高校生たちの熟議に先立ち、第一部では参加した各社がスマートフォンをテーマにしたリレー形式の講演を行いました。グリーは、「スマホの便利さと課題」をテーマに、実際にある一つのアプリを紹介し、そのアプリの長所や短所、アプリが持つ特性を知らずに使うと悪用される可能性があることを高校生に紹介しました。

第ニ部では、集まった高校生が6つのグループに分かれ、テーマ「スマホって何?」について熟議しました。各社から参加した社員もそれぞれ別れてグループに加わり、それぞれのサービスを説明したり、スマートフォンの利用方法について説明をするなど、高校生が熟議を円滑に行えるようサポートしました。グリーが参加したグループでは、ソーシャル・ネット・ワーキングサービス(SNS)の1つの機能である位置情報に関するエピソードやいい点、悪い点を話し合いながら、模造紙や付箋を用いて、意見をまとめていきました。

第三部では、グループで熟議した内容を付箋や模造紙を用いてまとめ、スマートフォンのセキュリティや携帯依存などの懸念点、SNSの利便性とその危険性など、グループごとに特色ある内容を発表していきます。中には、発表に寸劇や漫才を挟み込むなど、ユニークなスタイルを用いるグループがあり、会場も大いに盛り上がりました。

高校生熟議2012は、次回2012年9月、同テーマで東京の高校生にて熟議が行われます。その後、11月3日に東京と大阪にて第2回熟議を同時開催し、さらに議論を深めていきます。また、12月15日には、高校生が議論と発表を行う「高校生熟議2012サミット」が東京ユビキタス協創広場で開催される予定です。

グリーは、SNSを提供する事業者の義務として、業界他社や教育機関と協力しながら、今後も青少年を違法・有害な情報から保護することを目的とした、オフラインでの啓発活動を積極的に行っていきます。

※ 熟議とは、多くの当事者が集まり、課題について学習・熟慮し、議論することにより、互いの立場や果たすべき役割への理解が深まるとともに、解決策が洗練され、施策が決定されたり、個々人が納得して自分の役割を果たすようになること。

熟議カケアイ
http://jukugi.mext.go.jp/

第1回 高校生熟議2012 in 大阪 開催概要
http://www.ema.or.jp/education/events/jukugi/2012_osaka/index.html

高校生熟議2012サミット 開催概要
http://www.ema.or.jp/education/events/jukugi/2012_summit/index.html