ゲームの力を教育の未来へ グリー×教育 千葉大学共同授業プロジェクトレポート 2016

グリーは、CSRの一環として、主力事業であるゲームの可能性を活用した社会貢献を行っていきたいと考えています。その取り組みの一つとして、千葉大学教育学部 藤川大祐教授と共同で千葉大学教育学部の後期授業をプロデュースしました。
この授業はゲームの力を応用した教育を理解し、その知識を生かせる人材を育成する事を目的としています。

ゲーム×学び

理論 ゲーミフィケーション×実践 ハッカソン=教育におけるゲーミフィケーションリテラシー向上

ゲームの力を活用できる教員を育成する

グリーは人を惹きつけるゲームの力が教育に活用できると考え、さまざまな試みを行っています。ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素を他分野に応用するという意味です。この取り組みでは、前半は教育におけるゲーミフィケーションについて理解を深め、後半はグリーのエンジニアと共に学習ゲームを制作するハッカソンと千葉大学教育学部附属小学校の5・6年生のクラスにて、実証授業を実施しました。理論と実践を組み合わせた構成により、将来教員を目指す学生のゲーミフィケーションリテラシー向上を図ることが目的です。

全ての児童が等しく学習できる機会をつくる

今年の学習ゲームのテーマは、「能力差があるチームにおける協働作業を促す社会科・家庭科のアプリ」。
近年、小学校の授業進行において、能力差による弊害が起きていると言われています。授業の内容・進行を一つのレベルに合わせざるをえないため、効果的かつ公平な学習につながらない恐れがあります。
そうした、課題に対して、今回も昨年に引き続き、1.授業の一環として活用できる教材、2.学校教育の要である協働作業を促す教材、の2要素を必須条件とし、学習ゲームに織り込み、社会科と家庭科の4つの異なる学習教材が制作されました。
これまでは授業内での活用にとどまっていましたが、今回は広く皆さまにご活用いただけるよう、大賞受賞作品をスマートフォン/タブレットの教育アプリ「SHOW TIME!!」としてリリースしました。「ゲーム×学び」の挑戦をこれからも続けていきます。

受賞アプリ「SHOW TIME!!」

SHOW TIME!!

被服分野の知識獲得と多様な価値観の受容がねらい。2人で1つの端末を扱い、協力して被服にまつわるクイズを解き、衣類をアバターに着用させる。ここでのクイズの正答率が高いと、選択可能な服の数が増える。出来上がったコーディネートをクラスで共有し、児童同士でお互いのコーディネートについて意見交換する。

  • クイズ画面
  • コーディネート選択画面
  • SNS共有画面

ダウンロード方法

動作環境:iOS 7.0 以上

※ 推奨端末/バージョン以外は、サポート、補償等の対象外となります。
※ アプリケーションのダウンロードには別途通信料が必要です。

App Storeからダウンロード

活動風景 - 実証授業 -

その他制作した教育アプリ

ぼくにとどけ 〜愉快な妖精達と流通を学ぶ物語〜

流通の仕組みを擬似的に体験し、普段食べている食材がどのように私たちの元へ届いているかを実感できるゲーム。ある日の夕食、食べているイワシがどうやって届いているのかに興味を持った主人公。 気がつくと漁港に飛ばされ、イワシを運ぶ運送会社の社員になっていた!無事にイワシを届けるべく、2〜3人のグループで一つの端末を使い、正しい輸送手段について話し合いながら回答を選択していく。他に、千葉県産の梨、豚肉を運ぶステージもある。

そちの名は。- sochi name -

歴史の復習ができるアプリ。2〜3人で1つの端末を使い、協力しながら歴史の問題を解いていく。主人公は歴史上の人物と入れ替わってしまい、自分が誰と入れ替わってしまったのかを推理していくというストーリー。歴史の問題には入れ替わった人物に関連するヒントが隠されている。

地球留学相談所

住まいのはたらきについて。複数の物件から最適な物件を選ぶアプリで、価値観の共有がねらい。宇宙人が地球へ留学にやって来る設定で、彼らの複雑な要望に合う最適な物件を紹介することがミッション。2人で1つの端末を使い、提示される条件にマッチする物件を、複数の候補の中から相談して決定する。5つの観点から3段階(A~C)で評価され、最高評価の場合、スキルの獲得・オプション画面にキャラクター登場などのイベントが発生する。

児童の声

  • 自分が主人公となり、物流の場を目の前で見ている感覚で楽しかった。
  • 楽しみながら覚えることができて、もっとやりたいなと思った。
  • 友達と協力し合いながら問題を解くのが楽しかった。

学生の声 - 実証授業を終えて -

  • これまで受けた授業とは違うやりがいと達成感でいっぱいになった授業であった。自分の教師像というか、教材に対する考え方を改めて考えたいという気持ちになる大切なきっかけを得られた。
  • 企業と連携しゲーム開発をするという他の授業では出来ないような体験が出来たことは私にとって大きな財産になったと思う。また、企業によるCSR活動についても理解が深まったと感じた。
  • ゲームを教育に利用することで、子どもは知識を蓄えるだけではなく、自分の持っている知識をより活用しようとする姿勢を育めるのではと感じた。

教育の未来を担う学生の貴重な体験

藤川大祐千葉大学教育学部 教授

教育を学ぶ学生たちとグリーのエンジニアの方々とで教育アプリをつくるこの活動も、早いもので4年目を終えました。できあがったアプリを千葉大学教育学部附属小学校の授業で試すことも定着し、子どもたちの期待も高まっています。次期小学校学習指導要領ではプログラミング教育が導入される見通しであり、このような本格的なアプリづくりを行うことは、今後の教員養成教育でますます求められていくことでしょう。2016年度は、最優秀作品の協働学習アプリがさらに改善され、グリーから正式にリリースとなることが決まっています。全国の学校で、私たちの授業の成果を楽しく活用していただけることを期待しています。

グリーは今後も、「ゲーム×学び」をテーマとしたCSR活動の中で、
ゲームを通じた学びを皆さまに提供できるよう、さまざまな取り組みを行っていきます。

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