【Pick Up】社内報冊子「ジーマガ」7号より「3ミニッツインタビュー:連携と融合の先にメディアの未知なる可能性を描く」

2017年2月にグリーグループの一員となった株式会社3ミニッツ。オリジナル動画コンテンツの企画・制作を手掛け、ファッション動画メディア「MINE」を展開しています。グループ入りから約1年半を経て、3ミニッツとしての存在意義やメディアの未来について語っていただきます。

松田 昌賢
株式会社3ミニッツ 代表取締役社長
2012年、グリーに入社。2015年4月より執行役員 経営企画部長としてグループ全体の戦略統括、コーポレートガバナンス体制の整備、グループ各社の取締役などを担当。2017年2月より現職。

ーーまずは、改めてグリーグループ入りの意義やメリットについてお聞かせください。

 2014年の設立以来、3ミニッツは「MINE」に加え、インフルエンサー発のプライベートアパレルブランド事業を展開しています。これらをベースに、大手化粧品会社などのナショナルクライアント向けの企画提案型の営業を行っているのも、当社の強みと言えます。もともと、グリーグループでは各種メディア事業を展開してきました。そこから新たなサービスを生み出すと同時に、認知やブランドを確立している3ミニッツのリソースやノウハウを取り込むことで、より大きな相乗効果を創出していくこと――。それこそが、グリーグループに参画する大きな狙いの一つでした。実際に、各メディアとの情報共有や連携が徐々に行われるようになってきています。相互の知見を活用しながらPDCAを回せるので、1メディアが単体で行うよりも何倍のスピードで物事を動かせる。たとえば「LIMIA」で成功したプロモーションの施策があれば、すぐに分析して内容を共有し、他のメディアにも応用してみる…といった連携ができるようになってきました。トライ&エラーを重ねつつも、成功確度が高まっている実感があります。

ーーこれまでのところの連携や、現状の手ごたえはいかがですか。

 3ミニッツは、人材もカルチャーもグリーグループとは異なる素地で育ってきた異文化の存在。その違いを良い刺激に変え、新たな可能性を創発していくのがメディア事業の目指すべき理想です。“違って当然。でも、グループとして一緒に進む意義は何か”と、常に問い続けています。これだけ幅広い領域をカバーするメディアを複数抱え、アプリでの事業展開を実現できている企業は、グリーのほかにはありません。3ミニッツには企画提案型の営業力などグループへ還元していくべきポイントがありますし、それを踏まえてグリーグループの4メディアで総合力を発揮していきたい。まだまだ道半ばではありますが、少しずつ努力が成果となって開花しつつある手ごたえを感じています。今後はさらにこの歩みを加速させていきたいですね。

ーー今後のメディア事業のビジョンをお聞かせください。

 日本のメディア事業はコンテンツの流通などのプラットフォームサイドが強く、コンテンツ制作サイドはまだ真の価値を認められるに至っていないのが現状。しかし、良質なコンテンツこそ最も付加価値が高いはずであり、社会的地位を高めていけばビジネスモデルの革新が起こるでしょう。メディアを舞台に良質なコンテンツから良質なコミュニティを育み、価値を生み出していくという、いわば壮大な社会実験をしているのだと自負しています。我々のメディア事業は、グリーの事業であると同時に日本のメディア業界の構造転換への挑戦でもある。そんな想いを持って、大きな可能性を描き、さらに飛躍していきたいと思います。

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