ゲーム業界を目指す前途有望な若者たちが、六本木ヒルズにやってきた

〜IGDA日本が毎年実施するスカラーシッププログラムに参加する学生がポケラボを生体験〜

皆さん、こんにちは。広報の入山です。
毎年、CEDECと東京ゲームショウのタイミングでIGDA日本が主催するゲーム開発を目指す学生に対して、業界内の見聞を広めてもらうことを目的としたスカラーシッププログラムが開催されます。グリーでは以前からこのプログラムの趣旨に賛同し、学生の受け入れ協力などをしてきました。今年も学生9名が東京ゲームショウ2019の前日に来社し、ポケラボの開発者たちと交流していきましたのでレポートします。

ちなみに、IGDA(国際ゲーム開発者協会)とはゲーム開発者を対象とした世界最大級の国際NPOで、1994年に米国で発足し、現在世界で1万人以上が会員となっているとのこと。日本支部は2002年に発足し(2012年にNPO法人化)、専門部会を中心にセミナーやワークショップなどを開催しているそうです。

今回のスカラーシップはIGDA Foundationが全世界の主要イベントで学生向けに実施しているものです。全世界から参加者を募集して、合格者向けにイベントの参加パス、スタジオツアー、業界人との交流会などを実施し、学生に業界内の見聞を広めてもらうことを目的にしています。グリーでは、未来のゲーム開発者の育成貢献を目的に数年前より協賛しており、今年はポケラボが主体となって受け入れました。

来社した学生さんたちは全部で9名。連日の連投の企業訪問でお疲れ気味でしたが、そこはせっかくの機会ということで、まずはポケラボ人事の丸野からポケラボの会社紹介を。提供しているシノアリスやシンフォギアのプロダクト紹介、ベンチャーの風土と上場会社を親に持つ大手の企業基盤について説明。学生にとってはちょっと刺激が強いかもしれないお金の話もしました。今のゲーム業界は開発にすごくお金がかかる時代、しかも開発しても絶対に売れると言い切れる時代でもないこと、だからこそこの業界で働く上で必要なのは、「粘り強さと根気」と力を込めて語っていました。

「あれがないこれがないと言って不満を言って辞めていく人も中にはいる。でもそういう人たちはどこでも同じことになる。自分でやりたい、なんとかしてヒットを作りたい、自分には何ができるかを考え続けられる人が活躍している。」など、生々しいけどタメになる話をしていました。

その後は社内見学。Cafeやポケラボのフロアーにも案内。

社内を見学してもらった後は、エンジニアやアート、プランナーなどを交えた懇談会に。
学生たちからの質問も受け付けて回答していきます。

例えば、、、

学生:ゲームを作るにあたって、プロトタイプの段階で捨てるものと捨てないものの差はなんですか?


(  ゚д゚)ハッ! なかなか鋭い質問してきますね(入山心の声)


ポケラボ:プロトタイプは20%目安で、肝となる面白さを作っていた


学生:それでもダメだなとなるときがあると思うが、それを良い、悪いで決めるのはどこなのか?どこで判断するのか?


(  ゚д゚)ハッ! 良いツッコミ、将来楽しみ(心の声)


ポケラボ:エフェクトとかいろいろあるとなんとなく良い感じになる。それでごまかされる。なので、棒人間でもコアのゲームが面白いものになっているかどうかが大事。


ポケラボ:ジャッジする側としては、そのゲームの面白さをちゃんと伝えてくれるかどうか。その人が未来を語れるかどうか、ちゃんと説明してくれるかどうかが生き残るタイトルの傾向としてはある。ポケラボとしての面白さの伝え方「サプライズ」「チャレンジ」に沿っているかどうかとかももちろん大事。その上で、プロトタイプを皆でやってみて、評価する。


学生:今まで作ってきたゲームで頓挫したゲームは何で上手くいかなかったんですか?


(  ゚д゚)ハッ! グイグイ聞いてくるね。皆な真剣にこの業界で働くことを考えてるね(心の声)


ポケラボ:開発しているみんなで議論をして、色んなものを詰め込み過ぎた。どんどん何が面白いのかがわからなくなってぐちゃぐちゃになって、結果やらない、みたいなプロジェクトは結構あったね。

ポケラボ:よく、ラーメン屋さんで全部入りって言うのがあるけど、それってだいたい美味しくないですよね。それと同じです。面白いと思ったものを全部詰め込んだからと言って面白いものになるかというとそんなことはない。

最後に、本部長の櫻井から、「若い人や新しい人が活躍できるような場所でもあるので、ぜひ先輩たちにプレッシャーをかけられるようにがんばってください」と締めくくり懇談会は終了しました。


スカラーシップに申し込んだ学生たちは、翌日の東京ゲームショウ会場でもちらほら見受けました。皆な真剣にこの業界で働くことを考えているようでした。少しでもそういう期待や希望を持っている学生に貢献できたのであればうれしいですね。そして、ぜひ、グリーグループにもエントリーしてもらえればなと思ったスカラーシッププログラムでした。

本件に関するお問い合わせ先