年頭所感
グリー株式会社
新年あけましておめでとうございます。
2014年は会社創立10周年を迎えることができました。これもひとえに私たちのサービスをご利用いただいているお客さま、パートナー企業の皆さま、株主の皆さま、さらにはその事業を支える社員のおかげです。この場を借りて改めて感謝申し上げます。
ここ数年は急速な市場環境の変化に対応すべく、さまざまな痛みを伴う構造改革を進めてまいりました。2014年はそうした取り組みの成果が表れてきた1年になったと思います。
ゲーム事業では、スマートフォン向けウェブゲーム開発からネイティブゲーム開発に重点をおいた体制変更を決定し、ネイティブゲーム開発1000人体制へ向けた大規模な組織再編を決定しました。そうした中、5月に提供を開始した「消滅都市」は11月にTVCMを開始するなど、グリーのネイティブゲームの代表作として順調に成長し続けています。
新規事業の取り組みはまだ緒についたばかりですが、これまでグリーが未開拓であった不動産領域やトラベル領域などへの参入を果たし、メディア開発力を生かしながら新しい風を起こしつつあります。
一方、会社の制度改革においては、社員のライフステージの変化を踏まえ、より働きやすく、社員がその持てる力を発揮しやすい環境作りに積極的に取り組んでいます。ファミリーデーの実施や、介護休暇制度、育児休業制度などを取りまとめたグリーファミリーサポートプログラムの導入は、その第一歩と考えています。
私がこのグリーの経営を10年続けてきて学んだことは、挑戦を継続していくことこそが大事だということです。事業をしていると好調なときや不調なときは必ずありますが、長く強みを蓄積してきた会社だからこそできることがあると考えるようになりました。私たちの会社には業界でも有数の開発体制があります。グローバルで事業をするための海外拠点もあります。また、強固な財務基盤もあります。こうした一朝一夕では築けない強みを持った会社だからこそ提供できる価値を、これからも世の中に出していきたいと考えています。
まだまだ難しい事業環境は続きますが、グリーは過去10年の間に幾度も逆境を乗り越えてきた実績があります。「インターネットを通じて、世界をより良くする。」という理念を実現するために、2015年も挑戦を続けていきます。
代表取締役会長兼社長
田中 良和
以上
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