WFSの最強タッグが実現!『ダンメモ』×『アナデン』コラボの全貌を大公開

本日2021年11月18日より、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~(以下、ダンメモ)』が『アナザーエデン 時空を超える猫(以下、アナデン)』と初のコラボイベントを開催します。

『ダンメモ』はTVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下、ダンまち)』シリーズを原作としたスマートフォン向けゲームアプリ。2017年6月より日本国内で配信、2018年4月にはグローバル展開も開始し、すでに全世界で2000万ダウンロードを突破しています。一方の『アナデン』はWFSオリジナルのスマートフォンRPG。同じく2017年に配信を開始し、日本国内で900万ダウンロードを記録する人気タイトルです。

そんな両作品はともに株式会社WFSが開発・運営を行っています。WFS内でのコラボは初の試みということで、今回はそれぞれのアシスタントプロデューサーとディレクターに、コラボの魅力や開発秘話を聞きました。

岡崎岡崎:株式会社WFS Studio本部 Studio 2部 『ダンメモ』アシスタントプロデューサー
2018年 グリー新卒入社。WFSにて『ダンメモ』 の企画・運営などを経て、2020年より同タイトルのアシスタントプロデューサーを務める。趣味で「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格を取るほどのサウナ好き。

竹嶋竹嶋:株式会社WFS Studio本部 Studio 1部『アナデン』ディレクター
2018年 グリー入社。WFSにて『消滅都市』、『パズクエ』などのQAを担当したのち『アナデン』の開発に参画。2020年より同タイトルのディレクターを務める。ゲーム以外では小さな頃から推理小説が好き。また、新しく何か始めると短期集中的にのめり込む。

想像もしていなかった大好きな『アナデン』と『ダンメモ』の夢のコラボ

ーー岡崎さんは2018年に新卒で入社されていますが、就活をしているときにリリースされたのが『アナデン』だったそうですね。


岡崎

岡崎:そうなんです。入社以降ほとんどの期間は『ダンメモ』に関わっているんですが、実は『アナデン』のリリースからのファンでもあるんです。往年のRPGの懐かしさを感じれる一方で、スマートフォンゲームの操作感や新しさを兼ね備えていて、最初は「すごいのが出たな」と思いましたね。それがWFSを知ったきっかけでもありました。WFS社内のタイトルコラボって実は今までなく、コラボの相手として関わるとは想像もしていなかったので、感慨深いですね。

ーー竹嶋さんはどういった流れで『アナデン』に関わるようになったのでしょうか。


竹嶋

竹嶋:私は前職でゲームのQA管理や開発補助をやっていて、WFSでも最初はQAを担当していたのですが、担当タイトルが終了したタイミングで、「新しいゲームの開発をやっているんだけど、QAではなくプランナーとしてどうですか」という話をいただいて。それで『アナデン』の企画として入ったのが最初です。そこから開発に参加して、2020年のディレクター交代のタイミングで声がかかって今に至ります。

ーー今回のコラボにあたって、そもそもそれぞれのゲーム性や世界観は違いますよね。


岡崎

岡崎:『ダンメモ』は人気アニメ『ダンまち』シリーズを原作としたゲームです。小説原作者の大森先生や、アニメの製作委員会の方々と密に連携をしながら運営していて、原作では触れていない『ダンまち』の設定の根幹に関わる部分をゲーム発で出すこともあります。


竹嶋

竹嶋:『アナデン』は古き良きRPGを思い起こさせるWFSのオリジナル作品です。王道ファンタジーですが、「時空を超える猫」というタイトルの通りタイムトラベルものなので、古代から未来まで時代が存在しており、舞台もさまざまでキャラクターも豊富な、壮大な規模の作品だと思います。

ーーユーザー層にも違いがありそうです。


岡崎

岡崎:やはり『ダンメモ』のユーザーさまの多くは『ダンまち』のファンの方々で、ライトノベルやアニメ好きの方が多いんですよね。『アナデン』とは少し異なる特徴かもしれません。


竹嶋

竹嶋:そうですね。『アナデン』も運営を続ける中でユーザーさまの幅が広がってきたものの、リリース時と変わらず「RPG好き」な方が大半を占めていると思います。「世界観を大事にしてほしい」というファンの方々もいらっしゃいますし、私も思い入れの深いタイトルですので、コラボの際はいつも「『アナデン』ではなくなってしまっていないか」というところには特に注意を払っています。

シナリオを大切にする両作品を、どうやって融合させるか

ーーそんな2作品が今回のコラボに至ったきっかけは何だったのでしょうか。


竹嶋

竹嶋:最初のきっかけは『ダンメモ』からの提案でした。岡崎さんからこんな話が来ている、とプロデューサー経由で聞いて。


岡崎

岡崎:『ダンメモ』はこれまでにもいろいろなコラボを実施していますが、そのほとんどがライトノベルを原作としたタイトルとのコラボだったこともあり、大森先生からコラボ先の原作の先生に直接話をしていただいて、新しいシナリオをつくる…といったこともあるほど、毎回力を入れて制作を行ってきました。ただ、両方の先生が関わっている分、シナリオも両方の設定にしっかり踏み込んだものをリリースしていたので、1年に1回くらいのペースでしか、コラボを実施することができていないことが課題でした。

ーーなるほど、新しいコラボの方法を探していたんですね。


岡崎

岡崎:やはり、コラボやイベントを実施することでユーザーさまにも盛り上がっていただけるので、「シナリオに完全に依存しきらない形でコラボが実施できないか」と検討する中で、『アナデン』がコラボ先の候補としてあがったんです。同じWFS社内のため、「プロダクト側で密に連携する」という条件においても最適解だと思い、打診に至りました。

ーー『アナデン』としても異例のコラボだった。


竹嶋

竹嶋:『アナデン』内でも、これまで2作品とのコラボを実施していますが、いずれもゲームが原作のタイトルでした。今回のように、ゲーム以外の人気作品とのコラボは初なので、ユーザーさまが受け入れてくださるか少し不安な部分もありましたが、両タイトル「ファンタジー」の要素は共通ですし、バトルのパーティー構造も似ているので、どちらのユーザさまにとってもスムーズに入りやすいのではと。初の『アナデン』外でのコラボという点もあり、今回の試みはユーザーさまの新しい反応を得られる貴重な機会だと思っていて、その点はとても楽しみにしています。


岡崎

岡崎:僕自身、両作品のファンでもあるので、『アナデン』ファンの方がプレイしたときに「やっぱりこれが『アナデン』のキャラだよな」と思えるようにしたかったですね。細かいところまでどれだけ再現できているか、またコラボでしか見れないような「おっ」と驚くポイントがあるかとか。


竹嶋

竹嶋:『アナデン』としても今までにやったことのない形式のコラボだったので、試したいこともありました。もちろん両方ともシナリオを大切にするゲーム。『アナデン』に興味を持ってもらうためのフレーバーを『ダンメモ』の中に仕掛ける、というように、細心の注意を払いました。

クオリティの高い新作を短期間でリリースできるシナジー効果

ーー具体的にはどういった試みがありましたか。


岡崎

岡崎:これは偶然のことなのですが、『アナデン』で人気のあるキャラクターと『ダンまち』で人気のあるキャラクターは、同じ声優の方々がCVを務めていて(笑)。また主人公が周りのキャラクターに助けられながら成長していくというストーリーにも共通点があると思ったんです。そんな声やキャラクターの共通点をフックにして、今回のコラボに登場するキャラクターを決めていたり、シナリオのほうでも「アルドとベルってちょっと似ているよね」というポイントにストーリーで触れていたりと、ファンの方にとっては「エモい」要素があるかなと思います。


シナリオでは、『ダンまち』と『アナデン』の主人公同士の掛け合いも注目


竹嶋

竹嶋:あとはBGMですね。『ダンメモ』側から『アナデン』の音楽チームに発注があってつくられたもので、『アナデン』のテイストはのっかりつつも、この新しい冒険のためにできあがっています。両方のユーザーさまが楽しんで、奮い立ってくれるものに仕上がりました。


ーーシナリオもフルボイスでやるのは『アナデン』では体験できないところだと思います。


竹嶋

竹嶋:メインストーリーすべてにボイスがついているのは『アナデン』のキャラクターとしては初めてなので、キャラクターが好きな方には確実に喜んでいただける内容になっていると思います。


岡崎

岡崎:ここは頑張ったところですね。あとは、期間中に『アナデン』には欠かせない「猫」がちらちらホーム画面に出てくるのもポイントです(笑)。


コラボ期間限定で『ダンメモ』のホーム画面に『アナデン』の「猫」が登場

ーーWFS同士ならではのシナジーの成果として、今回のコラボでこだわった部分はありますか。


岡崎

岡崎:実は途中でシナリオの大幅な変更をしていて、それは大変だった部分でもあり、こだわったポイントですね。 当初はもう少しギャグテイストに寄ったプロットを企画していましたが、大森先生から、「『アナデン』のユーザーさまが『ダンメモ』を遊んだときに、その世界観がちゃんと分かるような内容にしたほうがいい」とアドバイスをもらったんです。それは開発陣も目指していたことだったので、スケジュール的にはギリギリだったのですが、変更に踏み切りました。こだわった結果、お互いの魅力を伝えられるようなシナリオになったと思っています。


竹嶋

竹嶋:『アナデン』チームは今回監修という形で携わっていますが、シナリオ、ひいては今回のコラボを両タイトルのユーザーさまに楽しんでほしい、という思いは同様に持っていました。だからこそ、『アナデン』の世界観を押し付けるような変更や調整はしないようにしながらも、『アナデン』のファンの方々が違和感を感じないよう、キャラクターの性格や立ち回りを重視して監修させてもらいました。ユーザーさまには異世界で冒険するアルド達を楽しんでほしいんですよ。アートについても色の塗りは違うものの、「ああ、アルドだ」「フィーネだ」と素直に受け取ってもらえるようにアート担当の中でかなり調整しましたね。


『アナデン』に登場するアルド

『ダンメモ』に登場するアルド


岡崎

岡崎:アートもチャレンジした部分ですね。『アナデン』は厚塗り風で『ダンメモ』はアニメ調とタッチが異なるため、お互いのユーザーさまが違和感を持たないよう、でも新鮮さも感じてもらえるように何度もやりとりしながら調整しました。


『アナデン』に登場するフィーネ

『ダンメモ』に登場するフィーネ

ーースケジュールもタイトだったということですが、同じ社内でのコラボだからこそ連携しやすかった部分もあるのでしょうか。


岡崎

岡崎:そうですね、Slack(社内コミュニケーションツール)のチャットやミーティングでコミュニケーションが取りやすかったので、「アートのここの線はこうしてください」とか「このキャラクターだったらこういう言い方になるんじゃないか」など本当に細かい部分にまでこだわることができました。


竹嶋

竹嶋:元々、監修の定例は週一で実施していましたが、アートだけの定例ができるなど、各担当者同士で直接話せたのも良かったですね。社外連携する際は、どうしても担当を介してのやりとりになるので、ミスコミュニケーションが発生したり、時間がかかったりすることもありますが、こうして社内連携して新たなコラボを短期間でリリースできるのは、ユーザーさまを楽しませるためにも良い取り組みになったと思います。

提供できる価値をどうやって大きくできるかが、作品愛が試されている部分

ーーこのコラボを通じて、今後に生かせそうな発見などはありましたか。


岡崎

岡崎:コラボ先へのリスペクトをユーザーさまに感じていただく方法はたくさんあるんだな、と今回のコラボを通して改めて思いました。必殺技やバトル中のアニメーションに原作の小ネタを盛り込んだり、バナーのデザインやガチャの演出においても、今回密に連携する中で出てきたアイデアが多くありました。『ダンメモ』としても挑戦的な試みでしたが、コラボの可能性の広がりをしっかり感じることができました。


『アナデン』キャラの必殺技も今回のコラボオリジナル


竹嶋

竹嶋:『ダンメモ』からの提案は本当に細かいところまであり、『アナデン』の過去のコラボでも細かな要素を入れ込むことには注力していましたが、我々も負けてられないなと思いましたね(笑)。あとは、『アナデン』以外の作品へキャラクター達を送り出すという外出しのコラボは今回が初めてだったので、監修体制などはまだまだ学ぶべき部分があると思っていて、連携の取りやすい社内の作品と最初に実施できて良かったです。


コラボ期間限定でアルドの衣装のベル専用着せ替えスキンも登場

ーー両作品ともに、今後もますます期待できそうですね。これからの展望はどうでしょうか。


岡崎

岡崎:もちろん、これまで通りのコラボもちゃんとやっていきたいと思っています。そこも含めて、いろんな作品と溶け合って融合していく形をファンの皆さまには楽しみにしていただきたいですね。『ダンまち』の展開が続く限り、『ダンメモ』も続いていきますから。


竹嶋

竹嶋:今回のコラボもそうですけど、ユーザーさまに「驚き」を与えることはWFSの「VISION」にもある通り、私たちの使命であり、それこそが私たちが提供できる価値なんですよね。それをいかに大きくするかに、作品への愛が試されていると思います。これからも『アナデン』を幅広い方々に遊んでもらうために、こうした新しい融合・新しい挑戦をしていくのは必須だと思います。ただ、根本にあるものを変えてしまわないように、出てくるコンテンツをシンプルに楽しんでいただけるようにしていきたいですね。

ーー両タイトル、ますますの発展が楽しみです。お二人とも、ありがとうございました!