こんにちは、広報の石川です。
先日、投資先企業でもあるMake School社のサマースクール「Tokyo Summer Academy」に、国内協力企業としてグリーも参加しました。3週間のプログラムの中で、グリーはワークショップと審査員を担当しましたが、短い期間の中での学生たちの成長ぶりに刺激も受け、非常に貴重な機会だったので2日間の様子をレポートします。
本場シリコンバレー発のプログラミング教室 Make School
Make Schoolは、シリコンバレーに本社を置くスタートアップ企業です。グリーは2015年2月に資本業務提携し、サンフランシスコで開校されている2カ月間のプログラムに社員が参加したり、エンジニア研修でも活用したりと、交流を図ってきました。そんなMake Schoolが、主に中高生を対象に東京で3週間のサマースクールを開催することとなり、グリーは授業の一部と審査員を担当しました。
約30名の参加者のうち、8割はプログラミング未経験、計4カ国からの参加者、中高生中心で最年少は12歳、講師は全員アメリカ人、原則英語、という非常に特異な状況です。
ワークショップ in グリー
グリーが担当したのは、サマースクール3日目。半日かけてトークセッションとアイデアソン、オフィスツアーを行いました。
まず、CTOの藤本から、自身の経験をもとにエンジニアにとって大切な想いについて話しました。
藤本:
「ソフトウェア開発において最も重要なことは『Enjoy!』。
Linus Torvaldsは、Linuxの開発について記した本に『Just for fun(それがぼくには楽しかったから)』というタイトルをつけています。Linuxは、いまやAndroidのベースにもなっているOSで、世界を大きく変えた。自分の楽しみを追い求めることで世界を変えられるので、ぜひ、プログラミングを楽しんでください。
ソフトウェア開発の良い点は、車やハードウェアと違って、PCさえあればものづくりができること。簡単にできるのに、一方でソフトウェアはあらゆるものに搭載されていて、何かを作ったり変えたりするのにとても重要。間違っても修正も簡単にできるので、失敗を恐れずにチャレンジしてください。
僕も、25年以上エンジニアをやっていますが、エンジニアになれたことは幸せだと思っています。与えられた良い機会を楽しんでください!」
現在VRエンジニアとして活躍している渡邉は、新卒でグリーに入社後、Make Schoolの授業を二度受講しました。貴重な日本人卒業生ということで、制作したスマホアプリ「OH MY GOD!」とVRアプリ「DEATH DOJO」を1分ピッチで紹介し、また短い期間であっても一つ一つの積み重ねでそれぞれオリジナルのプロダクトが作れること、などエンジニアとしての思いを話しました。
渡邉も最後は「Anyway, Happy Coding!」と締めくくりました。
アイデアソンでは6チームにわかれ、3週間後にどういうアプリを完成させたいか、一緒に考えました。最後の30秒ピッチでは、早速30人30通りのアイデアがでてきました。
今回協力してもらった社員は皆、それぞれ別の業務に携わっていますが、この日は学生と一緒になって、ものづくりを楽しんでいたことが印象的でした。
細部へのこだわりに製作者の想いを感じる
サマープログラム最終日には、エンジニア界では有名な最年長アプリ開発者、まさこさんらとともに、渡邉が審査員として参加しました。
審査員含む参加者が、生徒一人一人のデモを見にいくスタイルでプレゼンをしてもらいます。「難しかったのはAPI連携」とか、「一行追加するとバグが出て・・」といったように、3週間前、グリーに来てもらったときには想像もつかない会話が飛び交っていたのが印象的で、学生の成長の速さには脱帽でした。
悩んだ末に渡邉が選んだのはAkihiroくん作の「Mixed Reality(MR)」。MR世界のオリジナルストーリーを、読み進めていくゲームアプリです。こだわったところを聞いたとき「ストーリー」と答えるAkihiroくん。渡邉は、プログラミングに一切触れてないその回答にツッコミを入れつつも、そこに惹かれたといいます。「ゲームを作るのに大事なのは、何か強烈に伝えたいことがあり、それを伝えるためにエフェクトなどの細部にもこだわって作ること。彼の作ったアプリにそういうこだわりを強く感じました。」と講評しました。
「何事も最初が肝心」とはよく言われた言葉ですが、プログラミング初心者の彼らに、藤本や渡邉の言葉、アイデアソンでの経験が「プログラミングって楽しい!」と思ってもらえるきっかけになったのであれば、良い場を提供できたのではないかと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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