今年4月より年次有給休暇の取得が義務化されるなど、国による働き方改革が進むなか、グリーをはじめ各企業ではさまざまな取り組みや制度改革が行われています。
今回は、グリーに新卒入社し、現在子育て中のパパたちによる座談会を実施。
入社7~8年目の彼らが育児休暇の取得や日々の子育てを通じて感じること、グリーの子育てサポート制度など、パパたちのリアルな本音を聞きました。
老山
ファンプレックス株式会社 プランナーグループ マネージャー
2012年グリーに新卒入社。サーバーサイドエンジニアとして勤務後、海外事業部に異動。その後ファンプレックスに出向となり、チームの業務効率化とプランナー育成を担当。1歳7カ月の男の子のパパ
久保谷
ファンプレックス株式会社 エンジニアプロダクトグループ マネージャー
2012年グリーに新卒入社。約4年間エンジニアとして経験を積み、2016年よりファンプレックスへ。ゲーム移管を担当後、2018年10月より1週間の育児休暇を取得。1歳6カ月の男の子のパパ
老山
久保谷
渡邉
株式会社Wright Flyer Live Entertainment ソリューション事業部 企画開発チーム マネージャー
2013年グリーに新卒入社。2015年より海外事業部へ移り、老山とともに海外のタイトルの開発を経験。現在はXRの開発・企画を行う。4歳の男の子と1歳の女の子のパパ。
北島
リミア株式会社 メディア部 開発グループ シニアマネージャー
2013年グリーに新卒入社。デザイナーを経験後、新規事業に携わり「aumo」の立ち上げなどを担当。今年5月に男の子のパパとなり、6月に育児休暇と有給休暇を合わせて1カ月間の休暇を取得。
渡邉
北島
育児休暇を取って初めて分かったこと
ーー育児休暇を取得するまでの経緯や、実際に取得してみて感じたことをお聞かせください。
北島:今年の5月に息子が生まれ、その翌月に有休と育休を合わせて1カ月間のお休みを取りました。最初は「取らなくてもいけるんじゃないか」と思っていたのですが、夫婦ともに実家が大阪なので、東京では何かあった時すぐに頼れる人がいない状況でした。そこで妻と話し合った結果、休暇を取得することに決めました。
渡邉:仕事のタイミング的には大丈夫だった?
北島:4カ月ほど前から周囲に伝え始め、しっかり根回しして権限委譲もしてから休みに入りました。僕が仕事を好きなことは妻もよく知っているので「休みを取ってほしい」と言うのはきっと勇気がいったと思うのですが、その言葉に背中を押されて「よし取るか、せっかくなら1カ月いくか!」という感じで、決意してからの動きは早かったですね。産後3週間くらいは僕が妻の実家に泊まって、妻は療養しつつ皆で子どもとの時間を過ごし、最後の1週間は東京に戻ってきました。
久保谷:僕は奥さんが里帰り出産から帰ってきたタイミングで1週間の育休を取得しました。ちょうど他社のゲーム移管が終わった直後だったので取りやすかったというのはありますね。ただ実際に育休を取ってみて思ったのが、メンバーたちは仕事を振っていけばどんどんキャッチアップしてくれるので、やり方次第では人が欠けてもちゃんと回る体制を築けるんだなと。また育休を取る機会があれば、今回の気づきを生かしたいなと思います。
老山:僕も「絶対に育休取るぞ」と思っていたのですが、ちょうど出産のタイミングでマネージャーに昇格したこともあり、悩んだ末に取得しないことに決めました。出産後、妻と子どもが戻ってきてからは本当に大変でしたね。有休を使って1週間休むことができたので何とかなりましたが、両親たちのサポートがないなか二人だけで子どもの世話をするというのはこんなにしんどいのかと思い知らされました。
渡邉:この流れで言いづらいのですが、一人目が生まれる時、出産予定日の2週間後に海外研修に行くかという究極の選択を迫られ、結局は行ってしまいました(笑)。フェイスタイムで子どもが初めて寝返りする姿を見た時の感動は今でもよく覚えています。
久保谷:二人目の出産の時は、上の子の面倒も見なきゃとなると大変だったんじゃないですか?
渡邉:出産にも立ち会いましたが、二人目って自分たちも周囲も慣れているから意外となんとかなるというか。一人目の時は妻に本当に申し訳ないことをしたなと思いますが、仕事のタイミングを見ながら1カ月くらいがっつり育休を取れるのは理想的だと思います。社内の調整って、はじめは無理そうに見えても何とかしようと思えばできたりしますよね。ダメもとで相談してみると「そうなんだ、じゃあ何とかしよう」って協力してくれる人がグリーには多い気がします。
久保谷:上長も理解のある人ばかりですよね。うちの部署ではここ1年以内に男性マネージャー3人が育休を取得していますが、自分が休みを取る側も取る人をサポートする側も経験した今、初めて分かってきたことがたくさんあります。
北島:結局は「持ちつ持たれつ」ですよね。
久保谷:そうですね。僕たちはマネージャーという立場ですから、いかに最適な采配をするかを考えて実践していけたらいいですね。
子育ても仕事も「チームワーク」が欠かせない
ーー子育てにおいてパートナーとはどのように協力し合っていますか?
老山:うちは共働きで子どもが4カ月くらいの頃から保育園に預けているのですが、送り迎えは妻と協力し合っています。
久保谷:月曜がお迎え担当なんだよね?
老山:そうそう、月曜は毎週17時半くらいに退社してお迎えに行ってます。
渡邉:家では皿洗いや風呂洗いなどの家事をするようにしていますが、大事なのは「やってあげている感」を絶対に出さないこと。自分で気づいたことは自分で片付ける、以上(笑)。
老山:相手は自分の何倍もの量をこなしているんですよね、何も言わず。
渡邉:そう、自己アピールして何度後悔したことか(笑)。うまくやっていくには、まず「やってあげている」という意識はなくさないと。
老山:「相手がやってくれているから自分もやろう」と思うと、何事もうまくいきませんよね。よく見てみると、自分が気付かないうちにこんなことまでしてくれているんだ、ということが山ほどある。パートナーの気持ちや行動の一つひとつに気付こうとすることが、一緒にやっていくためには大事なんじゃないかと思います。
ーーお子さんが生まれてから、ご自身にはどんな変化がありましたか?
久保谷:子どもが生まれてからは帰宅時間がかなり早くなりました。一人で子どもを見ている時間が長いと妻にしんどい思いをさせるので、なるべく早く帰って夜は家事と育児に専念しています。夜中に子どもがぐずった時には明日の仕事に支障が出ないようにと妻が寝かしつけを担当してくれて、そういう何気ないことでも思いやりを感じられてすごく嬉しかったりします。
渡邉:休日の過ごし方もガラッと変わりますよね。子どもが二人いるので、片方は公園に遊びに行って、片方はショッピングモールに連れて行くのが定番の過ごし方です。
北島:同期の先輩パパにいろいろとアドバイスをもらっているのですが、彼は土曜日にジムに行って読書を楽しんで、その間は奥さんがお子さんを見ているそうなんです。逆もしかりで、お互いに子どもの世話を任せて一人の時間を楽しむことを大切にしていて。うちでも試験的にやってみているんですが、すごくリフレッシュできて良いですよ。
渡邉:子どもが3歳を超えてくると、一緒に趣味を楽しめるのも良いです。昔から銭湯に行くのが好きなので、今は上の子と毎週末銭湯に行ってます。将来は一緒にマンガ喫茶に行くのが夢ですね。
ーー育児での経験や学びが仕事に生かされていることはありますか?
渡邉:今取り組んでいるXRでは、子ども用のヘッドマウントディスプレイを制作している途中で「息子チェック」と称して定期的にかぶらせて「ここ隙間が空いてる」「頭のサイズが合わない」とか意見をもらってます。あと、iPadは初見ですぐに使いこなせても、コントローラーのスティックは全然操作できないとか子どもと遊んでると必ず発見がありますね。上の子は4歳で図鑑集めが好きなのですが、どうやって楽しむのかを見ているだけですごく面白いです。
北島:想像もつかないような反応が返ってきたりするからね。
渡邉:大人になるとシステムを理解してから楽しむけど、子どもはそんなの気にしてなくて、ただ直感的に楽しいかどうかだけ。仕事で参考になることはたくさんありますね。
久保谷:僕は自分の子どもが生まれてから、子を持つ親の気持ちが少しずつ理解できるようになりました。普段のマネジメントにおいても、たとえばお子さんが体調不良になってメンバーが急に仕事を休まなくちゃいけなくなった時の気持ちも共感できるし、より親身になってサポートしようと思えるようになったというか。
北島:子どもが生まれて時間に余裕がなくなった分、家での時間の使い方を工夫するようになりました。子どもが寝た後にやることを先にリストアップしたりなどしています。
老山:海外のオフィスで働いていた時には子育て中かどうかに関わらず「全員定時で帰るのが当たり前」という文化が根付いていて、自分自身もそういう思考に慣れているので、今のチームでも定時で帰ることを前提に効率化を図るよう皆に伝えています。早く帰って子どもを寝かしつけているうちに寝落ちしてしまい、朝3~4時に起きるときもあるのですが(笑)、子育てをしていることで生活する時間帯が全体的に早まりました。朝も今までより30分早く起きるようになって、そこで何か新しいことをするわけではなくても、時間を有効に使おうという意識が自然と働くようになり生活にメリハリがつきました。
グリーには助け合いの文化が根付いている
ーーグリーの福利厚生制度や子育てのしやすさについてはどのように感じていますか?
老山:ファミリー休暇※を取得している人はかなり多いですよね。
渡邉:「子どもが熱を出したので病院に行ってから出社します」とかチャットでよく連絡が入りますね。
久保谷:裁量労働制なので、子どもの送り迎え等での時間の調整が可能なことも大きいかもしれません。あとは、育休もファミリー休暇もマネージャーたちの取得率がかなり高いと思います。マネージャー層は30代半ば~40代前半くらいが大半で、ライフステージとしてもちょうど子育て中の方が多いですし、うちのファンプレックス社長も今度育休取得予定です。先輩や上長が積極的に制度を使っていると、下のメンバーも取りやすいというのはありますよね。
渡邉:育休を取る人が増えればどんなフォロー体制を組めばいいかも分かってくるし、誰にとっても働きやすい環境がつくりやすくなるというメリットがあると思います。
老山:元々仕事を属人化しないことが評価される社風があるので、それが育休の取りやすさや周囲のサポートの得やすさにつながっているところもあるのではないでしょうか。
北島:僕自身も育休を機に属人化が解消できた部分があると感じていて、上司も「良い機会になったね」と理解を示してくれています。
老山:誰かが育休を取ることになったら、その人が抜けても組織としてきちんと機能するようにしなければならないし、むしろ日頃からいつ誰が育休を取っても大丈夫な状態にしておくことができればチームワークをより高めることができますよね。
久保谷:こういうことって、子育てをして初めて気付くことができた気がします。
北島:本当にそうですね。子どもが生まれてから無駄なことを省くという思考が当たり前になっていて、結果的に仕事の生産性も上がっている手応えがあります。あと、育休や育児を経験したことで、自分の家事レベルが飛躍的に上がったのは本当に良かったなと思います。
渡邉:まだレベル3くらいかも(笑)。
北島:僕も奥さんと同等とはいえないけれど、育休を取ったことでおむつ替えのスピードが格段に上がった気がする(笑)。自分でできることが増えるとストレスも減るし、子どもと二人で一日過ごすことになっても不安がなくなりました。
老山:家事レベルを上げることは仕事にも育児にも好影響を与えますからね。
久保谷:そして何より、パートナーへの感謝の気持ちを改めて実感する今日この頃です。
老山・渡邉・北島:同感です!(笑)
新卒で入社し、キャリアを積みながらもライフイベントと両立をしているプロパー社員パパ。入社直後だけではなく、5年、10年とグリーグループで活躍し続けるロールモデルとしてこれからの活躍も大いに期待したいと思います。
グリーでは働くパパやママに優しい制度もたくさん取り扱っており全ての社員が働きやすい環境を目指しています。
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