10月10日、グリーグループの株式会社WFS (以下、WFS)は六本木オフィスにて函館ラ・サール高校 の企業訪問受け入れを実施しました。
「企業訪問」と聞くと、就職活動中の大学生が企業を訪れ、社員の話を伺う姿を想像される方が多いでしょう。今回、グリーグループを訪問されたのは、高校生1年生の皆さん。「高校生のうちに、将来どうなりたいか、“働くこと”を考えるきっかけとして、函館ラ・サール高校OBの声に触れて欲しい」という先生方の想いがあり、今回の企業訪問が実現しました。
WFSは、運営するゲームブランド「ライトフライヤースタジオ」において、『ヘブンバーンズレッド』や
『アナザーエデン 時空を超える猫』など、心が震える物語体験ができるRPGを中心に手掛けるゲーム開発会社です。「新しい驚きを、世界中の人へ。」というビジョンのもと、新しいゲーム体験を生み出し、多くの人に楽しんでもらえる最高のゲームを生み出すことを目指しています。
函館ラ・サール高校OBであり、現在はWFSにてエンジニアとして働く髙津さんのお話を中心に、社員との交流会などを開催しました。その様子をお届けします。
WFSの会社説明
高校生の皆さんがオフィスに到着された後、まずは、WFS コーポレート部 部長の紙谷さんが、WFSの会社説明を行いました。今回来社した18名の生徒さんは、ゲームやアニメの業界に興味があり、選択肢が複数社あるなかからWFSを希望して来てくださったとのこと。社会人を目の前に緊張しながらも、知っているプロダクト名が出ると「うんうん」と頷く様子に、思わず紙谷さんの顔もほころびます。ご紹介したスライドの一部
函館ラ・サール高校OBの髙津さんによる講話、質疑応答
「ゲーム制作…例えば『ヘブンバーンズレッド』って制作までの構想にどれくらいかかっていると思いますか?…実は構想から5年なんです!長いですよね…知ってました?ゲーム制作ってすごく時間と労力がかかるんです。」
「エンジニアはゲーム制作にはなくてはならない存在で、コードを書いてゲームのシステムをつくる業務を担うんですが…プログラミングやったことあるよ、という方はいますか?」
生徒さんたちに関心を持っていただけるよう、時折問いかけを挟みながら講話を進めていきます。
「ーー皆さんは、進路ってどうやって組み立てますか。」
後半はいよいよキャリア形成の話に。もちろんキャリアに対する考え方は人それぞれですが、少しでも生徒さんの気づきになるように髙津さんの思いをお伝えしていきます。
「僕は、表のアプローチと裏のアプローチが必要だと考えています。表は言うなれば『夢』のようなキラキラした目標。やってみたいな、という純粋な気持ちから生まれるもの。裏は、もっとドライに、将来の世界から逆算して考えるキャリア。需要ってあるの?他の人と差別化できるの?収入はどれくらい?とかね。この二軸で考えることが必要だと思っています。」
最後には、「今を全力で楽しんでください。それから、今隣に座っている友達を大切にしてください。函館ラ・サールで出来た仲間は一生ものです。」と締めくくりました。
質疑応答では、1人の生徒さんが手を挙げると次々に手が挙がり、ゲーム制作の質問から髙津さんのキャリアの考え方まで、気になったことを率直に質問されていました。
「ゲームでのバグってどれくらい発生するんですか?」
「エンジニアだと、アクセス障害の対応などもするんですか?」
「髙津さんは高校時代ジャズ研に入っていたとのことでしたが、音楽を作らずにゲームを作ろうと思った理由を教えてください。」
昼食をとりながら様々な社員との交流
髙津さんの講話後は、4〜5人の班をつくりWFSの社員を交えて昼食をとりました。企業訪問の運営は、人事や広報の社員を中心に行っていましたが、この時間にはデザイナーやプランナーなどゲーム制作に関わる他の職種の社員も合流!途中から参加した社員に緊張しつつも、好きなゲームやアニメ、最近興味のあることなどざっくばらんにお話するとぐっとその距離は縮まり、いつの間にか「デザイナーってどんな仕事をしているんですか?」など、真剣な話にも熱が入っている様子でした。
キャリアの話から、ゲーム・アニメの話まで盛り上がりました!
後輩の話に耳を傾ける髙津さん
交流会から参加したメンバーからの激励の言葉も
参加後のアンケートを記入する様子も真剣です。お越しいただき、気づきや学びに繋がったのであれば幸いです!
参加された生徒さんのコメント
参加された生徒さんの感想を一部ご紹介します!
Aさん:自分が知りたかったことを、わかりやすく教えてくださってありがとうございました!ゲーム会社に対するイメージが大きく変わり、将来このような道に進むのも良いな、と思えました。ゲームのデザインやプログラムなどについても、聞いてみたかったです。
Bさん:ゲーム開発においては、デジタル関係の技術以外にも様々な技術・能力が必要であることがわかって良かったです。WFSで働く皆さんは、自分の好きなもの、合っているものを仕事にしていて羨ましく感じました。
Cさん:企業訪問をして、普段の学校生活では知ることのできない、ゲーム会社の仕事内容や、実際のオフィスの様子を知ることができました。これからのモチベーションに繋がりました!
OBとして登壇した髙津さんのコメント
最後に、今回の企業訪問で、函館ラ・サール高校の後輩の皆さんに講話された髙津さんのコメントをご紹介します。
髙津:株式会社WFS / スタジオ本部 / サーバーエンジニア
母校の後輩に向けて、現在の仕事内容やそこに至るまでの経緯・進路選択、その時々で考えたことを発表させていただきました。交流会では、仕事の話題はもちろんのこと、最近のゲームやアニメ全般、学校のことなども含め、ざっくばらんな雑談を通じて大変盛り上がりました。私が高校生だった頃よりも、ゲーム制作や情報技術への興味・解像度が遥かに高く、感心しました。参加された生徒の皆さん、改めましてこの度はありがとうございました。
「ちょっと遠い先輩のなんかイイ感じの進路の話」ではなく、「高校生の自分の延長線上にあり得る等身大の話」として、自分事として何か新たな発見に繋げていただければ幸いです。今回訪問してくれた生徒さんの中から、将来仕事でモノづくりに携わる方が出てきたり、もっと言えば「ライトフライヤースタジオでゲーム作りに協力してくれる仲間」として迎え入れることが出来たりすれば、なおのことうれしい限りです。
在校中、お世話になった先生との2ショット!髙津さんの講話を温かく見守ってくださいました。
髙津さんからのメッセージやWFSの取り組みから得た気づきをもとに、自分らしい進路を切り拓いていってください。
また、これからの学生生活のなかでも、グリーグループのコンテンツに触れていただけたらうれしいです!
函館ラ・サール高校の皆さん、ありがとうございました!
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