2020年9月2日(水)〜 4日(金)にオンラインで開催されたCEDEC 2020の公募セッションに、グリーグループから9組15名が登壇(※1)しました。公募セッションは一般募集からの選考を経て選出されますが、例年多くの社員が有志で応募し登壇を果たしています。社外のカンファレンスへ積極的に参加する理由を、今回登壇した社員に聞きました。
CEDECとは
CEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)は、今年で22年目となる日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けのカンファレンスです。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で全日程オンラインでの開催となりました。
鈴木 康士郎
株式会社WrightFlyerLiveEntertainment プラットフォーム事業部 エンジニア
2018年に株式会社Wright Flyer Live Entertainment入社。前職では大手ゲーム会社にてソーシャルゲームPF向けアプリケーション、iOS/Android向けゲームアプリケーションの開発に従事。Unityアプリのフルスクラッチ開発からブラウザゲームのフロントエンド、DB/サーバ構成を含めたバックエンドの設計開発まで幅広く担当。VTuberの可能性とエンターテインメント性に魅力を感じ、現在は主にGCP関連のバックエンド開発を担当。CEDEC 登壇は昨年度に引き続き2回目となる。
増住 啓吾
株式会社WrightFlyerLiveEntertainment プラットフォーム事業部 エンジニア
2017年にGlossom株式会社へ入社。iOS/Android向けアプリの開発やデータ分析基盤の構築、広告ログ集計システムの開発・運用などを担当。グループ内公募制度を利用し、2019年に株式会社Wright Flyer Live Entertainmentへ異動。Kubernates・Apache Beamなどを用いたREALITYプラットフォームのライブ配信基盤の開発を担当。CEDEC登壇は今回が初となる。
ーーCEDEC 2020での登壇お疲れ様でした!今回の登壇内容について、簡単に教えてください。
鈴木:今年で2周年を迎えたバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」のサーバ構成・技術についてお話しました。ライブエンターテインメント業界は変化が速く、「REALITY」においても、複数回の大型アップデートを重ね、サーバ構成もより大きく複雑なアーキテクチャへと変化してきました。サービスの成長に伴い急激に増えていく機能の負荷や課題を例に、安定稼働させる為の柔軟なサーバ構成に至るまでの変遷と具体的な対応事例についての発表しました。
増住:今回は二人での登壇でしたが、それぞれ業務領域が異なるので、鈴木さんが「REALITY」の変遷・サーバ全体構成・APIサーバ周りに関するパートを担当し、私はライブ配信基盤に関するパートを担当しました。
ーー鈴木さんは二年連続の登壇となりますが、CEDECに応募したきっかけはありますか。
鈴木:私はグリー入社前からCEDECに聴講者として参加していましたが、入社後、グリーのエンジニアの社外発信に積極的な文化に共感し、応募を決めました。今回発表した「REALITY」の開発・運用は、業界の中でもモダンな技術を取り入れており、社外からも需要がある内容を発信することができたと思います。よりたくさんの方に「REALITY」のサービス内容や、使用している技術を知ってもらいたいと今回の発表に臨みました。
増住:私は今回が初めての登壇となりましたが「REALITY」の開発に携わる中で有用な知見が溜まったので、ぜひどこかで発信できればと考えていたところに、鈴木さんから共同発表の誘いを受け応募しました。
ーー今回は公募セッションへの登壇ということで、倍率2~3倍(※2)の中から選出されていますが、選出された際はどのようなお気持ちでしたか。
鈴木:素直に嬉しかったです。選出されたことで、外部からの評価や技術的な需要を再認識することができ、より一層自分達のプロダクトに対するモチベーション向上にも繋がりました。
増住:ゲームに関する発表の多いCEDECでは珍しい領域の内容で採択されたので、目立ちやすく、「REALITY」について知ってもらうチャンスだと感じました。
ーーCEDECのようなカンファレンスで技術発信をするのは、事前準備も大変だと思いますが、それでも積極的に応募するのには、どんなモチベーションがあるのでしょうか。
鈴木:私たちのプロダクトについて、技術的にも広く外部の方に伝わって欲しいという気持ちが大きいです。認知度を上げることは開発チームのモチベーションにも繋がりますし、採用においてもポジティブな影響があると思っています。また、発信の機会があることで、外部の方に興味を持っていただける取り組みを成し遂げようと思えるので採択されるされないは二の次で、積極的に応募する姿勢が大切だと思います。
ーー今回はオンライン配信での登壇となりましたが、オフラインの登壇と比較して難しかったことや、よかったことなどはありましたか。
鈴木:オフラインでの登壇と異なり、登壇中に視聴者の方々の様子や表情が見えないので、何名の方に視聴いただいているのか、発表内容がウケているかなど分かりづらく難しかったです。また、目の前に聴講される方々がいる方が良い意味で緊張感もあるので、今回は昨年に比べると少し寂しい感じがしました。
しかし、配信中に視聴者の方々からリアルタイムでコメントをいただくことができ、コメントを確認しながら配信ができたため、質問を途中で拾うなど、オンラインだからこそインタラクティブな発表にすることができた部分もありました。発表の幅が広がる可能性も感じました。
増住:今回はオンラインで60分のセッションを実施したため、視聴者の方も普段より聴き疲れしやすいことが予想されました。そのため、セクション毎に起承転結を明確にすることを意識して発表構成を作りました。オンラインだったことで発言の敷居が下がり、多くの方にコメントで質問や反応をいただくことができ嬉しかったです。
ーー最後に、今後の「REALITY」にかける意気込みを教えてください。
鈴木:ユーザーさまがより楽しめる機能や施策を、スピード感を持ってリリースしていきたいと考えています。その為には、安定して遊べる、信頼性の高い環境を維持していく必要があります。今後もエンジニアチームとして、日々変化していく要件に柔軟に対応しながら、ユーザーさまに新しい楽しみを届け、より信頼して遊んでもらえるように改善し続けていきます。
増住:「やりたい事、やれる事、やらなくてはいけない事」はまだまだ沢山あると思っているので、これからも「REALITY」をより良いサービスにすべく頑張っていきたいです。 「GREE Tech Conferece 2020
」でも「REALITY」について登壇
しますので、ぜひ多くの方にお聴きいただけると幸いです。
グリーでは、2020年9月18日(金)にオンラインでは初主催となる技術カンファレンス「GREE Tech Conference 2020 」を開催いたします。
グリーグループの事業を生かした幅広いセッションをご用意しております。参加費は無料ですので、ぜひ奮ってご参加ください!