なぜグリーグループがCSR活動をするのか。「OUR ACTION Vol.7」の編集長に聞きました。

こんにちは、インナーコミュニケーションチームです。
グリーグループは、年に一度、CSR情報冊子「OUR ACTION」を発行しています。
2011年より”安心安全”に関する講演活動が開始され、2012年より本格的にCSR活動に取り組み、現在もネット社会の安心安全のための活動を中心に行っています。

今回は、「OUR ACTION Vol.7」の編集長として携わった、社会貢献チームの牛腸(ごちょう)さんにグリーグループがCSRに取り組む理由について聞きました。

【プロフィール】
牛腸:2009年にグリーに入社しパトロール部門に配属。その後、政策企画チームに異動し官公庁との窓口やCSR活動を担当。2017年から2年ほど、内閣府へ転職し”青少年のインターネット環境整備”に関する政策に携わった後、2019年にグリーに再入社しCSR活動を担当。プライベートでは4歳と1歳の二児の母。

ーー普段の担当されている業務を教えてください。

牛腸:社長室に所属し、政策企画と社会貢献チームの業務を担当しています。主に官公庁の会議への出席や業界団体とのコミュニケーションの他、CSR活動に関する企画・運営全般を行っています。

ーー牛腸さんはグリーを一度退社された後に、再入社されていますね。

牛腸:最初にグリーに入社した際は官公庁の方とお仕事をする機会が多く、一度、企業ではない立場から社会課題に取り組んでみたいと思っていたところ、2年間の任期付きの職員募集があったので挑戦してみました。その経験をもとにグリーで再挑戦してみたいと思い再度入社の面接を受けました。一度退社した時も、別の企業に行きたい気持ちで転職した訳ではなく、官公庁で経験を積んでグリーに戻りたい気持ちがありました。一度外に出たのは、ずっとグリーにいてできることと一度グリーから離れて成長して戻ってこれることを考えた時に、後者の方がより会社に貢献できるのではと考えたためです。

ーー今回リリースされた「OUR ACTION」Vol.7は牛腸さんが編集長を務められていますね。どういった内容でしょうか。

牛腸:「OUR ACTIONS」は1年間のグリーグループのCSR活動を紹介する冊子です。今年はコロナウイルス感染症拡大の影響で”新しい生活様式”がスタートしたこともあり、オンラインでの活動をメインにとりあげコロナ禍でも活動を継続していることを伝えたいと思っています。また、情報セキュリティ部門の取り組みも特集として初めて弊誌に掲載しており、各部門と連携しながらグリーグループのCSR活動の情報を随時集約してまとめられた号になったと思います。

ーーこの「OUR ACTION」を毎年発行する理由はなんでしょうか。また冊子で発行されていますが狙いはどういったところでしょうか。

牛腸:社会の変化にともない、グリーグループのCSR活動も毎年アップデートしているので、最新情報をお伝えできるよう年1回発行しています。また冊子で作る狙いとしては、株主やメディアの皆さまなど、さまざまなステークホルダーに積極的に活動内容を届けられるようにという意図があります。グリーのコーポレートサイトにはより詳しい情報が掲載されていますが初めの一歩としてなかなかそこにたどり着かないことも多く、視覚的に興味をひき、手に取っていただける冊子づくりを心掛けています。「OUR ACTION」はグリーのCSRがスタートした2013年にVol.0を作り、それから毎年アップデートしながらグループ全体を網羅できる冊子の役割を目指しています。

ーーグリーグループのCSR活動について教えてください。

牛腸:グリーの「インターネットを通じて、世界をより良くする。」という企業理念に基づき、CSR活動では①インターネット産業の強化と発展、②安心安全なインターネット社会の構築、③企業市民として社会の発展に貢献、の3つをテーマとして設定しています。個別の課題にとらわれすぎず事業の少し外側を取り巻く環境を見据えて、社会課題に取り組むことがCSR活動の役割だと考えています。グリーグループはライブエンターテインメント(現:メタバース)事業やゲーム事業において、楽しさやわくわくを届ける力を持っているので、これまでも千葉大学との共同授業情報モラル啓発アプリなど、グリーだからこそできる取り組みを行ってきました。今後もそういった強みを生かしていきたいですね。

ーー官公庁にいらっしゃった経験をふまえて、企業のCSRは本来どうあるべきだと考えますか。

牛腸:求められる役割は企業が提供するサービスによって遷移していくものなので、常に現状を適切に把握することが大切だと感じています。前職では社会課題に対し、さまざまな立場から取り組むことの重要性を学びました。官公庁や消費者、専門家や企業などそれぞれが力を出し合わないと本質的な解決は難しい課題がたくさんあります。その中で、企業は事業を通じた自社ならではのノウハウで貢献できるのが強みではないかと考えています。グリーグループの場合、CSR活動を通じて最終的には私たちのサービスをより長く安心して利用していただけることにもつながるので、継続的に実施していくことが重要だと思っています。

ーー元々CSRに興味があったのでしょうか。

牛腸:元々はパトロール部門にいたこともあり、サービスの”安心安全”という観点で何が必要かを常に考えていました。それが最終的にCSR活動につながっていった感じです。またCSR活動や公共政策の仕事は、なかなか個社だけで解決できないことを業界全体で考え、社内外と協力して進められる、そういった部分にも個人的にはやりがいを感じ、この業務を続けています。

ーー牛腸さんはお子さんもいらっしゃいますが、フルタイムで働いていらっしゃいますよね。

牛腸:私の場合は夫婦で話し合い、子供が生まれた後も時差や時短勤務をしない働き方を選びました。そのため、子供のことでお休みがしづらくなるかなという不安はありましたが、もともとグリーは一人一人の働き方にとても配慮してくれている会社で、それに加え、チームメンバーや上司がサポートしてくれているので、なんとか両立できているのだと思います。また社内にはパパママ社員も多く、先輩社員の方からの情報に助けられることも多いです。コロナ禍になる前は先輩ママとのランチ交流などもありました。

ーー子どもがネットを使うことが増えてきていると思います。ネット社会の安心安全についてどのように考えていますか。

牛腸:まだ自身の子どもが保育園に通っている年齢なのであまり実感がないですが、数年後には自分のスマホを持つ時期がくると思っています。その時、インターネットに接続しないというリスク回避ではなく、インターネットサービスを利用することで、安全性も利便性も両方を手に入れられるような環境づくりをしてあげたいと、個人的には考えています。

ーー今後の目標を教えてください。

牛腸:日本でも、2018年6月の政府によるアクションプラン決定以降、2030年に向けてSDGsの取り組みが徐々に広がっています。これまでの”CSR(企業の社会的責任)”の範囲だけでなく、社会全体として必要とされる活動にも目を向け、取り組みを続けていく必要があると思っています。また、グリーグループではゲームの他に広告・メディア事業やライブエンターテインメント(現:メタバース)事業のサービスを提供しており、今年の千葉大学との共同授業でもおでかけメディア「aumo」との地域活性化をテーマとする活動を行う予定です。今後はより事業の強みを生かせるように広げていきたいと思います。