広告メディア各社の社長が語る。グリーグループならではの強さとは【後編】

グリーの広告・メディア事業を担うGlossom株式会社、アウモ株式会社、グリーライフスタイル株式会社、株式会社3ミニッツ。この4社の事業内容とそれぞれが注力していること、そしてグリーグループとしてどのように連携を図りシナジーを発揮しているのか、各社の代表取締役社長の皆さんにお聞きしました。


足立足立:Glossom株式会社 代表取締役社長
2012年グリー入社。2015年にクオントを設立。2018年、クオントの子会社化に伴いグリーグループ入りし、Glossom代表取締役社長を務める。2019年にグリー執行役員に就任。

中村中村:アウモ株式会社 代表取締役社長
2011年グリー入社。マーケティング事業や人事に携わり、2018年にアウモ代表取締役社長、2019年にグリー執行役員に就任。

江川江川:グリーライフスタイル株式会社 代表取締役社長
2012年グリー入社。ゲーム事業の営業部長、マーケティング責任者などを経て、2016年にグリー執行役員に就任。2019年より現職。

松田松田:株式会社3ミニッツ 代表取締役社長
2012年グリー入社。2015年より執行役員を務め、経営企画部長としてグリーグループ全体の戦略統括に携わる。2017年より現職。

グリーに来たのは「ものづくりを大事にする文化」に惹かれたから

ーー皆さんはお互いに以前から交流があるとのことですが、どのようなご関係なのでしょうか?


足立

足立:小竹さん(グリー取締役)の配下でゲーム事業に携わっていた時、4人とも部長を務めていたので付き合いが長いんですよ。


松田

松田:2014年くらいですかね。


中村

中村:で、足立さんが一回辞めて、また戻ってきたんです。


江川

江川:僕は足立さんの紹介でグリーに入社しました。


足立

足立:そして、江川さんの口添えで出戻りすることになったという。


松田

松田:それが2018年で、広告・メディア事業の足並みが揃ってきた時期ですね。


中村

中村:実は4人ともゲーム事業にあまり親和性のあるタイプではないので、今こうやって広告・メディア事業に関わっているというのはある種、必然なのかもしれません(笑)。

ーー皆さんとグリーや社長の田中さんとの出会いについて教えてください。


足立

足立:僕は2012年にグリーに入ったのですが、前職が田中さんと同じ企業出身なんです。当時のグリーはプラットフォーム事業が伸びていて、「面白そうだな」と思って飛び込んでみたら優秀な人材がたくさんいて仕事も本当に面白くて。それで当時前職で一緒に働いていた江川さんに声をかけました。


江川

江川:足立さんからグリーの良さも課題感も両方聞いていたのでそこは迷わず決めましたね。


松田

松田:僕は転職を考える中でグリーに出会いました。学生の時にWeb 2.0時代を経験し、いつかこの世界にまた戻りたいと思っていろいろな会社を見ている中で、最初あまり期待せずにグリーを受けたのですが(笑)、エンジニアのカルチャーというか、ものづくりをすごく大事にしているなという印象を受けて。その素朴な感じが良いなと思って入社しました。


中村

中村:僕は前職でプロ野球チームの球団改革に取り組んでいて、黒字化を達成した後にまた新しい世界に飛び込もうと思い、「次に行くなら絶対インターネットだ」という感じでグリーに来ました。松田さんと同じで、素朴な感じに惹かれましたね。


江川

江川:それはやっぱり、ものづくりの文化が軸にあるからなんですかね。


足立

足立:良い意味での「愚直さ」みたいなこと?


松田

松田:それはありますよね。あと僕らの今の関係があるのは、大変な時期を一緒に過ごしてきたからだと思うんです。僕が入社した2012年当時、ゲーム事業はまだ成長過程で、それから数年してゲーム以外の広告・メディア領域で新規事業をやろうという方向に舵を切り始めて、でも10戦して1勝9敗みたいな歴史もあって。それぞれが持ち場で頑張ってきて、互いを理解し合っているというのは大きいですよね。


足立

足立:色々ともに経てきたので、田中さんがこうしようって言ったら、僕らは目を合わせなくてもフォーメーション組んでノールックパスでいけますからね(笑)。


中村

中村:グリーが大変だった時も、また上がっていく時の試行錯誤も、いろいろな時間を共有していることは今一緒の事業をやっていることにすごく活きていますね。

広告・メディアの分野で、「インターネットを通じて、世界をより良くする。」

ーー最後に、今後の意気込みや社員の皆さんへのメッセージをお願いします!


足立

足立:引き続き協力していきましょう、に尽きます(笑)。


江川

江川:もうちょっと長いメッセージを送りましょうよ(笑)。前編でもお話ししましたが、「バーティカルメディアでNo.1を目指す」というのが僕たちのスタート地点なので、そこは今後もぶらさずにやっていきます。そのために重要なのが、まずは、SEOで勝ち切る。そして、メディアの規模、売上、認知度。この3つを最大化できるよう効果的な施策を考え、実践していきたいと思います。


松田

松田:僕らのようなメディアビジネスも法人営業のサービスもビジネスモデルとしてはすごくシンプルで、オペレーションで戦っていくような領域だし、業界的にも成熟しているんですね。とはいえユーザーやクライアントがまだ付いてきていないという現状もあって。そこでグリーのような大資本を持った企業が広告・メディア事業を展開し、サービスを提供することには大きな価値があると考えています。
今後もユーザーの検索意図をくみ取り、ニーズに合ったクオリティの高いものを世に出していきたいと考えます。一方、コロナ禍でメディア接触時間が伸びる傾向にありますが、重要なのはこの変化の波をいかにチャンスに変えられるか。この2年間、大きな環境変化の中でもしっかりやってきたことは自信になっているし、それだけ強い組織ができていると確信しています。戦い方のフェーズを一段上げ、桁が変わるくらいの戦いをしていきましょう。


中村

中村:アウモのSaaS事業は、地方との取り組みも大切にしています。地方自治体など全国各地にマーケットが広がっているので、その隅々までDX支援の輪を広げ、人々がインターネットを使うことでより幸せになれる世界を実現したいですね。SaaS事業への参入はアウモがスタートした当初から見据えていたことでもあるので、メンバーには「メディア × SaaSの会社になろう」というメッセージを伝えたいと思います。アウモは営業から始まり、コンテンツもつくり、今はSaaS事業の発展に向けてエンジニアも増えています。今はいわば、フェーズ3に入ったという状態ですよね。さまざまなバックグラウンドの人が共存しているからこそ、多様なカルチャーを組み合わせ、より強固に連携していきましょう。


足立

足立:僕はメディア事業もゲーム事業もメタバース事業も横断して見ている立場として、「グリーがこんなにも攻めに転じるタイミングっていつぶりだろう⁉」とワクワクしています。このグリーグループの勢いをしっかり支えたいと思いますし、この波に乗ってGlossomもさらなる成長を目指したいですね。また、メディアもゲームもコンシューマー向けのサービスを提供しているという点ではBtoCですが、Glossomの事業は完全にBtoBなので、グリーグループ内でBtoB事業ができる人材の育成にも積極的に取り組んでいきたいと思います。

ーー皆さん、本日はありがとうございました!