こんにちは。広報の坂見です。
グリーでは毎年CSRの一環として、千葉大学教育学部と「教育の情報化」を担う教員を養成することを目的に共同で授業のプロデュースを行なっています。
今年のテーマは、附属小学校6年生の生徒たちがVTuberとなってプライバシーを守りながら動画を作成、発表することで「表現力」を学ぶことが目的です。
前回は、小学校の授業をリードする大学生に「GREE VR Studio Lab」の白井ディレクターが授業を行いましたが、今回は小学生を対象にVTuberの概要の授業を行いました。
小学校の授業は一コマ40分なのですが、今回2コマ分の時間を使って、VTuberを知ってもらいます。
前半パートでは、白井の自己紹介や、現在の仕事の内容などを簡単に小学生に紹介したのちに、「ヴァーチャル」に関して講義が始まりました。
普段、VR/ARなどに関わりのあるIT企業で働く私たちは当たり前と思う「ヴァーチャル」の概念も、12才の子どもにとっては不思議な空間です。ヘッドマウントディスプレイを「ヴァーチャル」と思う子もいるかもしれません。
そこで、今回「おかね」の歴史や価値を用いて「ヴァーチャル」について説明を行いました。
小学生たちも言葉は聞いたことがあっても、概念を深く学ぶことがないからでしょうか、とても興味津々に話を聞いていました。
次に「ヴァーチャル」を理解してもらったところで、「ヴァーチャルユーチューバー」こと「VTuber」に関する講義がありました。
このプロジェクトでは、最終的に小学生がVTuberになり、動画を作成します。
そのため、今回はどんなVTuberがいるのか、その特徴についていくつか紹介をしました。
農業や野菜料理について情報発信するVTuberや、生物の骨の紹介をするVTuber、観光地にVTuberと一緒に行った気分で旅行できる動画などもありました。
2コマ目の授業では人間の「見た目」について講義が始まりました。
先生らしいスーツの格好や、博士の時は白衣をきたりと白井もTPOに合わせて衣装を変えることを説明しながら、見た目の与える影響力に騙されている可能性があると話しました。
また、昔からの日本の伝統芸能である人形浄瑠璃の話も交えながら、昔ながらに人は何かに変わって情報を伝えていることや、これからの未来にさまざまなソーシャル(社会)メディアが増えることからも、多様なアバター(見た目)などを持ってもいいのでは、と講義を締めくくりました。
最後は、株式会社Wright Flyer Live Entertainmentが提供している「REALITY Avater」で生徒の皆さんもアバターを作る体験をしました。
現在は女性のアバターしかサービス提供をしていないのですが、自分で作ったアバター顔を動かしたり手をあげたり同じ動きをすることに興味津々の生徒さんです。
最後には、アバターになって話しかけたりしている動画を一部の生徒さんが発表し、生徒の皆さんは大盛り上がりで授業は終了しました。
これから、大学生の皆さんと一緒に動画作成を行なっていきます。
前回と今回授業を行なった白井より千葉大学の授業に関してコメントをもらいました。
白井:自分自身が勉強になることが多かったです!そもそも”小学生に紹介したいVTuber”ってなんだろう?とTwitterで3週間かけて呼びかけてみたり…。最近の小学生がなりたい職業No.1は「YouTuber」なのですが、先生側からの問いかけで「ヴァーチャル」についてきちんと説明する機会を頂いたのも良い経験でした。他にも、みんなに見られないところで邪魔されずに演じる、実在する人物の名前を出したりしないで境界線を探る表現など、短い時間でSNS社会の「その先にある未来」を子供たちと共有できたことは大変意義深い体験でした。
1月末に行われる発表会に向けて引き続き千葉大学の学生の皆さんと取り組みを続けて生きます。
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