異例のスピードで実現!『ヘブンバーンズレッド』のコラボカフェにかけた想いとは

2022年2月10日にリリースされたWright Flyer Studios × Keyが贈るAndroid/iOS用ドラマチックRPG『へブンバーンズレッド』(以下『ヘブバン』)。リリースから3日で100万ダウンロードを達成し、注目を集めています。そしてリリースから約3カ月という異例のスピードでコラボカフェが東京と大阪で開催されています。そこで今回は、コラボカフェのレポートとともに、担当者のお二人に実施の背景とこのイベントにかける想いを聞きました。

山田山田:株式会社WFS Business Development本部 Business Development部 Business Developmentチーム1 マネージャー
2018年 グリー株式会社入社。Wright Flyer Studiosが手掛けるゲームタイトルのコラボレーション企画やライセンスアウト企画などを担当。

井上井上:株式会社WFS Business Development本部 Business Development部 Business Developmentチーム1
2021年 株式会社WFS入社。Wright Flyer Storeの運営や『ヘブンバーンズレッド』の制作進行などを担当。

ゲームの世界観や魅力をより多くの人に知っていただくのが、ライセンスアウトの仕事

ーー『ヘブバン』がリリースから好調ですが、お二人が属するBusiness Development部はどのような役割を担っているのでしょうか。


山田

山田:Wright Flyer Studiosが手掛けるゲームタイトルのコンテンツの世界観や魅力をゲーム外に広げていったり、それらの権利を許諾する「ライセンスアウト」施策を取りまとめています。具体的には、ゲームに登場するキャラクターやそのイラストなどを使って商品化したいというお問い合わせに対して、諸条件を詰めながら許諾させていただくといった流れです。

ーーこれまでに手掛けてこられた仕事を教えてください。


山田

山田:タイトルを横断してさまざまな施策を担当していますが、『アナザーエデン』においては各種コラボレーション企画の推進や、海外企業とゲームタイトルのライセンス契約などを担当しています。『ヘブバン』においてはリリース前から自社の公式オンラインショップでのグッズ展開や、他社さまにご協力いただいてのグッズ展開などの各種施策を検討してきました。


井上

井上:私は『アナザーエデン』の4周年グッズや、『ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜』のグッズなどを担当しました。その後は『ヘブバン』の共同原作者であるKeyさまとの窓口担当として、ゲームの制作現場でスケジュールや納品物などの進行管理を担当しています。リリース後も引き続きKeyさまとWright Flyer Studiosの橋渡し役として、ゲーム内施策やライセンス関連施策の推進を担当しています。

ゲームの外側でも作品をもっと好きになってもらいたい。スピードとクオリティーに一切妥協のないコラボカフェが開催できた理由

ーー今回手掛けた『ヘブバン』のコラボカフェについて教えてください。


井上

井上:2022年5月19日〜7月3日に東京・池袋と大阪・梅田の2店舗で開催します。ゲーム内に登場するカフェテリアをイメージした店内で、茅森 月歌、和泉 ユキ、逢川 めぐみ、東城 つかさ、朝倉 可憐、國見 タマら、第31A部隊のキャラクターをイメージしたコラボメニューや、『ヘブバン』カフェ限定デザインを使用したノベルティグッズを準備しています。


第31A部隊のキャラクターをイメージしたコラボメニュー

ここでしか手に入らない特典グッズも用意されている

ーーどのようにしてコラボカフェの実施に至ったのですか?


山田

山田:現在、本当に数多くの企業さまからグッズ化やキャンペーン施策へのお問い合わせを頂戴しておりまして、その中でも特にコラボカフェはいち早く実施したいと考えていました。『ヘブバン』はおかげさまで大変好評なこともあり、すでに全国にたくさんのお客さまがいらっしゃいます。そういった方々が集まって交流できる場所を早々に展開したいと考えていました。ゲームを行う時間以外でもゲームタイトルに長く触れられるタッチポイントを設けることで、『ヘブバン』をもっともっと好きになってもらいたいというのがコラボカフェの目的です。


店内には数多く描き下ろされたイラストのポスター掲示がある

ーーゲームのリリースからコラボカフェのオープンまで約3カ月と、異例のスピード感ですね。


山田

山田:東京と大阪のアクセスの良い立地のお店、しかも46日間も開催するというのは、かなり力の入った展開です。関わる全てのメンバーが『ヘブバン』を盛り上げたいという気持ちが強く、何を決めるにもものすごいスピード感で進み、社内での連携も円滑でしたね。また、今回のライセンシーであるパートナー企業さまも我々の温度感を理解してくださり、関わる全ての人が気持ちをひとつにした結果、異例のスピードで展開することができました。


井上

井上:そうですね、ゲームのリリース後、ファンの皆さまにお届けできる初めてのイベントとして、Wright Flyer Studios主導で企画させてもらっています。お客さまに最大限満足していただけるよう、クオリティーの担保をかなり意識して取り組みました。特にスケジュール調整においては、遅れが出ないようできるだけ前倒しで進められるよう意識しましたね。


山田

山田:これまでに『アナザーエデン』『消滅都市』などの各タイトルでグッズを制作し、自社での販売を行い、ライセンスアウトにも丁寧に対応してきたノウハウが、今回の施策のスピード感とクオリティーの両立に生かされたとも思います。

ーーこだわりのポイントを教えてください。


井上

井上:店内の装飾、グッズ、フードメニュー、全てにこだわっています。特に力を入れたのは「31Aランチプレート」です。ゲームのUIを用いて3×3の選択形式でお客さまがワンプレートディッシュを作るメニューなのですが、お客さまに喜んでいただけると同時に、どの選択肢を選んでもおいしく召し上がっていただけるようこだわりました。


山田

山田:私のイチオシは茅森 月歌の「刀削麺」です。提供に手間がかかる刀削麺をコラボカフェのメニューとして提供するのは前代未聞だと思います。ですが、ライセンシーのご担当者さまも私たちの熱量を理解してくれていたので、提供スピードや味など、問題なく実現できるかをしっかりと検証しつつ実現してくれました。ゲーム内でも茅森 月歌が度々口に出すため、普段からゲームを楽しんでいるお客さまなら間違いなく喜んでくださるメニューではないかと思っています。


コラボカフェでは提供時間などの兼ね合いで麺類はあまり出ないが、今回は茅森 月歌の「刀削麺」メニューもある


井上

井上:そうですね。ナービィにフォーカスしたパフェひとつをとっても、ゲームとの親和性を意識して素材の変更をお願いしたり、キャラ育成の配布アイテム「プレリオン溶液」をモチーフに取り入れたドリンクも、各部隊のイメージカラーに合うようこだわりました。


山田

山田:世の中にはコラボカフェや商品化が多く展開されていますが、単純に既存のモノにコンテンツや絵を乗せただけの施策ではお客さまに喜んでいただくことができません。ライセンシーのパートナーさまにお願いして終わりではなく、パートナーさまと共に、我々も積極的に関わって作り上げました。

それぞれの部署で工夫を凝らしてコンテンツを盛り上げ、ゲームを「外側」からも育てていく

ーーお二人の業務を通じて『ヘブバン』をはじめとするゲームタイトルに貢献できる価値はどんなことでしょうか。


山田

山田:ゲーム外で作品に触れられるという体験価値を提供することで、お客さまの熱量をさらに高められることだと思っています。日々の生活の中で自然と『ヘブバン』に触れられたり、目にする機会を作りたいと、今もなおさまざまな施策を検討しています。私も『ヘブバン』を楽しむユーザーの一人なのですが、コラボカフェという空間に同じゲームを楽しんでいる人たちが集まっているのは、嬉しいことだと思います。



井上

井上:コラボカフェのようなゲーム以外のリアルの場所で『ヘブバン』に触れることを通じて、お客さま同士の交流や、新たな発見がある貴重な機会になればと思います。これからもこのような場を企画して盛り上げられるような、ゲーム外の施策も引き続き検討していきたいですね。

ーー今後の目標をお聞かせください。


山田

山田:Wright Flyer Studiosのメンバーは熱い気持ちを持って取り組んでいる人たちばかりです。私もその一員としてプロダクトを盛り上げていきたいですし、一連の取り組みを通じて、お客さまにもっともっとタイトルを好きになって喜んでもらえたらすごく嬉しいですね。


井上

井上:そうですね。自身がWright Flyer Studiosに入社後間もない頃から『ヘブバン』というタイトルに携わらせていただいて、チーム内からもKeyさまからも温かく迎え入れてもらえました。関わってくださる皆さまに感謝の気持ちを込めて、チームで作り上げた渾身の作品をもっと広げていくべくチャレンジしていきたいです。


山田

山田:このノウハウをさらに積み上げていって、さらにより良い施策を打ち出していきたいですよね。


井上

井上:誰もが納得いくものや喜ぶものとは何かを突き詰めて考え、堂々と提供できるものを生み出せるよう常に意識しながら、『ヘブバン』のブランド力を引き上げていく体制を自らが整えていきたいと思っています。クオリティーの高いイベントや施策を継続的に実施することで、お客さまに新しい驚きをお届けしていきたいです。

ーーゲームタイトルをゲーム外からも育てていくという、魅力あるお仕事ですね。


井上

井上:そうですね。Business Development部にかかわらず、情熱を持った人に対してとても前向きに迎え入れてくれる環境がWright Flyer Studiosはありますし、何よりも風通しの良さを魅力に感じています。全員が共通していることは、クオリティーには一切妥協したくないという思いを持っていること。熱意を持ってコンテンツに向き合える方でしたら、とても働きやすい環境だと感じます。



山田

山田:Wright Flyer Studiosのメンバーは、それぞれの立場でコンテンツを一人でも多くの方に届けたいという熱い気持ちを持っている人たちばかりで、刺激的な毎日を送ることができます。自社コンテンツを自らの力で育てたいといった、熱い気持ちのある方と今後も一緒に働き続けていきたいです。