グリーのコマース事業を担うアウモ。グルメや旅行、観光、ショッピングなどの紹介記事や、店舗・施設の口コミ情報などを提供する国内最大級のおでかけ情報サービス『aumo』の運営や、販促ページの作成、店舗や施設情報の掲載・拡散、アクセス解析などの実店舗向けマーケティングSaaS『aumoマイビジネス』を展開しています。
『aumo』は2021年11月に月間利用者数1,500万人を突破し、『aumoマイビジネス』は2022年4月に導入数が3万店舗を突破するなど、メディア×SaaSの両軸で急速に成長を遂げています。
そんな急成長中のアウモでは、リモート勤務を取り入れている中でも社員同士の交流が盛んな環境があると聞き、社内コミュニケーション活性化を主動している若手社員の皆さんにお話を伺いました。
伊藤:アウモ株式会社 / プロダクトマネージャー
アウモのメディアチームでプロダクトマネージャーを担当。趣味はサーフィン。休日は3時に起床し、車で2時間かけて千葉県の海へ行く。
栗本:アウモ株式会社 / エンジニア
メディア事業のエンジニアとして、バックエンドとフロントエンドの開発に従事。最近は熱中しているゲームのせいで、寝不足気味。
築山:アウモ株式会社 / フィールドセールス
飲食店や宿泊施設などに対するマーケティングSaaS『aumoマイビジネス』のフィールドセールスに従事。筋トレ後に行くサウナで16度の水風呂につかったときの爽快感にハマっている。
安石:アウモ株式会社 / コンテンツディレクター
メディア事業部、コンテンツチームでSEOコンテンツディレクターを担当している。休日は友人と美味しいご飯屋の開拓をしていることが多い。
部署や職種を越えたコミュニケーションの「きっかけ」をつくりたい
ーー若手社員の皆さんで、社内コミュニケーション活性化の企画をしているとお聞きしました。
栗本:リモートワーク中心の期間を経て、徐々に出社する社員の人数が増えてきた今年の6月頃から、若手社員4名で社内コミュニケーション活性化の取り組みをスタートしました。
築山:きっかけはコロナ禍でリモートワークが定着したため、物理的なコミュニケーションが気軽に取れなくなってしまい、以前よりも社内のコミュニケーションが希薄化しているのではないかと感じ始めたことです。こういった状況でも社内のコミュニケーションを活性化できるきっかけをつくりたいと思っていました。
伊藤:自分がインターンとして入社したコロナ禍以前の会社の雰囲気は、部署や職種の垣根を越えて対人的なコミュニケーションが盛んでした。その横断的なコミュニケーションのおかげで他部署の人たちが何をしているのかを知ることができ、業務上でのコミュニケーションも多く生まれていました。現在、リモートワークと出社が混合する働き方が定着しつつありますが、また以前のような環境をつくれたらいいなと思っていました。
安石:私たちのように新卒や中途問わず入社したばかりのメンバーは、他部署や他職種の方と積極的に交流することに対して少しハードルを感じてしまいます。また、オンラインで話したことがある人でも対面では話したことがない人もいました。そんな中、同期の若手社員で社内のコミュニケーションをさらに活性化するための取り組みを開始しました。
ーー具体的にはどのような企画をされているのでしょうか。
築山:現在は大きく分けて2つ、フリーアルコール制度の「あうもんち」と、締め会などでの「社内イベントの企画」を行っています。
伊藤:『あうもんち』は、オフィス内にお酒やソフトドリンクが楽しめるブースを用意していて、定時後に社内のメンバーが集まってお酒を飲みながらコミュニケーションを取れるようになっています。社内のメンバーと一緒に来訪者の方やクライアント様などにもご利用いただいています。
ーー『あうもんち』を始めようと思ったきっかけはあるのでしょうか。
安石:リモートワークだと、どうしても部署内だけの関わりが多くなってしまうんですよね。なので、部署や職種が異なる人とコミュニケーションをもっと気軽に取れるような環境を作りたいなと考えていたんです。出社した時に『あうもんち』みたいなスペースがあれば、業務上では関わる機会の少ない社員同士も自然に会話が弾むかなって。アウモのメンバーはお酒好きの方も多いので、まずはそこに注目して皆さんが楽しめる場所を提供できればいいなと思って始めました。
栗本:社員が楽しく気軽に利用できるように、グループ会社での取り組みや、過去の社内での取り組みなどなどを参考に企画しています。
つくるからには細部にまでこだわり、考え抜く
ーー『あうもんち』ってかわいい名前ですよね!皆さんで決められたのですか。
伊藤:そうです!『あうもんち』は栗本君の発案で「それいいね!」となり決まりました。
栗本:「あいつんちに集まって、みんなで遊ぼう!」みたいな。『あうもんち』が皆さんにとってそんな場所になったらいいなという想いを込めて名づけました。
安石:社員が気軽に集まれる場所を提供しようというのはすぐに決まったんですけど、具体的に何をやってどう浸透させていくのかを決めることに苦戦しました。
上長や先輩社員にも相談して、「おでかけ」という事業内容に合わせたコンセプトのフリーアルコール制度にすることが決まりました。
ーーこの案が出たときは、皆さんが「これだ!」という感じで決まったのですか。
安石:実は、私たちはすごくピンときて絶対これだ!っていう気持ちで提案しましたが、社内全体にちゃんと浸透していくかどうか最初は少し不安でした。
でも、皆さんに伝えたらすごく親しんでくださって、今では『あうもんち』が定着してるのでとてもうれしいなと感じています!
伊藤:『あうもんち』のネーミングやコンセプトが決まっていって、最後に社内のデザイナーさんにロゴを作成していただきました。完成したロゴを見たとき、制度自体の完成度も格段に上がった気がして、今まであった不安が自信に変わりました。ただ制度をつくるだけではなく、やるからには社内に浸透させていくために完成度にもこだわりました。
お出かけメディアならではの楽しませるアイデア
ーー『あうもんち』ならではのポイントを教えてください。
栗本:お酒の種類がオシャレで、普段あまり飲まないようなものも用意してますね。
伊藤:そうそう。外国のお酒とか、普段皆さんが飲まなそうなちょっとイケてるお酒を置いています。アウモはおでかけメディアを運営しているので、その影響もあってご当地のお酒とかも置いてますね。
栗本:あとは、より気軽に利用してもらいやすいような工夫をしていて、『あうもんち』のスペースには、お酒以外にもUNOやトランプなど気軽に参加できるゲームを用意しています。大人同士でやるゲームですがこれが意外と盛り上がっていて反響も良く、業務上で関わりの少ない人同士が集まることもあるので、会話のきっかけにもなりとても好評です。
ーーみなさんの反応はいかがでしたか?
伊藤:最初、社内の方に認知してもらうまでは、僕らで「『あうもんち』に行きませんか?」と声掛けをしていました。自分たちもこのような企画を通して関係性が深まったこともあり、より浸透させていけたらという気持ちでした。徐々に自然に人が集まるようになり、仕事後に同じ部署の人を誘って『あうもんち』で一緒に飲んでる人が増えていきました。
安石:制度を始めて最初の頃は、社内チャットに 「今、『あうもんち』やってます!」みたいな写真付きの投稿を流していたので、それでかなり認知度が高まったと思います。
参加者が増えてから、私たちがいないときでも、参加者の誰かが社内チャットに「今日、『あうもんち』してます!」って投稿してくれるようになり、誰もが参加しやすい場所になってきていると感じています。
ーーもう一つの社内コミュニケーション活性、「社内イベント」の企画はどういったことをされているのでしょうか。
築山:アウモでは、月末の締め会で各事業部ごとの振り返りや、次月の取り組みを共有する場を設けているのですが、締め会を盛り上げるためのコンテンツも自分たちが企画しています。景品付きのクイズ大会を企画したり、「あうもんちスペシャル」と題して流行りのスイーツを取り寄せてスイーツパーティーを行いました。
ーー企画するときはどういった視点を意識してますか。
安石:新しく入社する方が多いタイミングでは、会社のことをもっと知ってもらえるように、アウモの歴史と働く人にスポットを当てたクイズ大会をしました。実際にやってみて、クイズに取り上げられた社員さんについて「堅い方だと思っていたけどすごいフランクな方なんですね!」など一緒に働くメンバーの新たな一面を知ることができたというお声をいただきました。
伊藤:最近実施した「あうもんちスペシャル」は、もっと多くの人が日常的に『あうもんち』を利用するきっかけになればいいなと思って企画しました。部署が違う人同士がきっかけもなく『あうもんち』に集まるのはまだハードルが高そうだなと思って。イベントを開催してそこで交流する機会をつくることで、その交流をきっかけに今後も『あうもんち』を使ってもらえたらうれしいですね。
試行錯誤の末、自然と人が集まってくることが日常的になった
ーーイベント後、周囲の反応はいかがでしたか?
伊藤:反響はかなりありましたね。普段関わりのない部署の方からも、「めちゃくちゃ良かったね!」って声を掛けていただきました。
安石:企画会議では、みんな良いものにしたいという想いから意見が分かれることもありましたが、最終的に良い企画に仕上げることができて、楽しかったと言ってもらえるのはうれしいですね。
栗本:実際にやってみるまで、すごく不安だったんですよ。当日の進行とかも含めて、これで大丈夫かな、みんな楽しんでくれるのかな?って。何度も議論を重ねて出来上がったものだったので、皆さんに楽しんでもらえて本当に良かったです。
伊藤:イベント後は、『あうもんち』の参加者が目に見えて増えたよね。イベントをきっかけに交流が深まったり、社員同士の認知度が高まったことなど、効果があったとうれしく思います。
築山:最近では、社員からお酒やゲームの種類についてリクエストを頂くことが増えました。社内のメンバーが自発的に社内のコミュニケーションを楽しんでいる様子を見ると、「きっかけ」づくりができているなと感じますね。
社内コミュニケーションの活性化がアウモの原動力になる
ーー社内コミュニケーション活性の活動を通しての感想を教えてください。
栗本:最初は『あうもんち』に来てくれるメンバーがほとんど固定で、最初の1ヶ月くらいは浸透していなかったんです。そんな状況の中で、若手社員中心に「今日も『あうもんち』やってます!」みたいな感じで地道に発信し続けたら、だんだんといろいろな人が来てくれて、盛り上がるようになりました。
築山:若手社員を中心に社内の新しい文化を作れるっていうのは、すごくいい経験だなと思っています。僕らが制度として作ったものがコミュニケーションのきっかけになっていて、社員同士の仲が深まり、時には業務にもプラスに働く。社内で生まれた小さな交流が積み重なってもっといい会社になっていく。そんなきっかけを作れていると思います。社内チャットでも、「『あうもんち』楽しかったです!」ってコメントをもらうことが多く、この取り組みを浸透させることができて良かったなと思います。
安石:若手という立場で会社全体を巻き込んで新しい制度を作れることは、それをバックアップしてくれる環境があるからこそだと思いますし、純粋に楽しいなって思っています。私自身もなんですけど、最初のコミュニケーションを取るのってすごくハードルが高くて、何かきっかけがないと難しいことだと思うんです。そのきっかけができたことで部署の異なる人同士での会話が弾むだけでなく、業務上でのコミュニケーションにも生かせていると感じます。
伊藤:もちろん、この企画が社内のコミュニケーション活性化の役に立って良かったと思うのですが、それと同じくらい僕たちにとってすごくいい経験ができたなと思っています。僕たちは入社してまだ日は浅いですが、この企画を通して僕たちの存在を皆さんに知ってもらえました。 あとは、若手社員が挑戦しようとしていることに対して、アウモの皆さんは温かく盛り上げようとしてくれる。そんなところが、この会社の良さだなということを改めて認識できました。
ーーこの先、さらにチャレンジしたいと考えている試みはありますか。
安石:この取り組みのおかげで社内のメンバーと関わる機会が増えましたし、そこで得られる情報が業務に生きているなと感じています。これからもインプットの機会を増やせるように、アウモ内だけに留まらずグループ会社や他企業との交流も企画してみたいですね。
築山:今以上に『あうもんち』を利用してくれる人を増やす仕掛けができたらいいなと思っています。まだまだできることはたくさんあると思うので、社内のコミュニケーションから得た気づきや学びをアウトプットしてより良いものにしていきたいです。
栗本:僕は、この取り組みを継続していくことはもちろん、『あうもんち』をもっと浸透させて毎年1回くらい大きめのイベントをやりたいですね。クライアントの方や社外の方を呼んで交流を深める場にしたり、「おでかけ」にちなんだ企画をしたり、アウモに関わる多くの人が親睦を深めながら楽しんでもらえたらいいなと思っています。
伊藤:今回、自分たちが主動で仕組みづくりをするにあたって、上長に助けてもらった部分がかなり大きかったと感じています。だからこそ、将来若手社員が入社してその人たちが何か企画するとなった時に助けられるようになりたいですね。
今後、『あうもんち』や社内のイベント以外でも社内コミュニケーション活性化の施策を検討してるので、社員を巻き込みながら個人や会社にとってメリットになる制度や雰囲気づくりを推進し続けていきたいと思います。
ーー皆さんありがとうございました。今後の活躍に期待しています!
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投資事業を通じてアジアと北米を橋渡しする存在に。