激しい夕立が降った2011年8月27日、「高校生熟議in大阪」(※)の会場である大阪ユビキタス協創広場CANVAS(内田洋行 大阪支店)では、豪雨に負けない白熱した議論が、高校生によって交わされていました。

「熟議」とは、多くの当事者による「熟慮」と「討議」を重ねながら政策を形成していくことで、様々な状況の変化を踏まえつつ、課題に立ち向かい、乗り越えるための知恵と実行力を生み出していく能力を培う有効な手段として、文科省が推奨しているコミュニケーションスタイルです。

  • 「高校生熟議in大阪」第2回目の様子
  • 熱心にテーマに見入る高校生

このスタイルを用いて、高校生を中心に新しい時代に対応できる力の養成を図ろうという企画として実施されているのが「高校生熟議」です。

7月に行われた第1回の「ネットとケータイの問題点」に続き、第2回となった今回のテーマは「私たちにとってのケータイ、インターネットとは」でした。

まずは、今回参加した各企業から、様々なテーマでのインターネットの現状が伝えられました。グリー株式会社(以下グリー)は「スマートフォンから始まる未来」と題して、事業推進本部の阿久澤が、スマートフォンの持つ可能性、世界に向けたサービスについて話をしました。

続いて、グリーから参加した3名がファシリテーターとして、班に分かれた高校生たちが自ら熟考し、議論して、まとめるプロセスをサポートしました。そこでは、10代ならではの発想が次々に飛び出し、それらのアイディアを発表する方法などについて意見が交わされました。

  • グリーのテーマは「スマートフォンから始まる未来」
  • ファシリテーターとして熟議のプロセスをサポート

各班それぞれが、ケータイとインターネットの使い方について、たくさんの事例を洗い出した今回の熟議を受けて、次回の第3回目は「これからのネットとケータイを考える」というテーマのもと、解決策や対処法、心構えなどが、高校生によって話し合われる予定です。

グリーは、今後もインターネットをより楽しく安全に使うために、ネットリテラシーの向上を目指した活動を積極的に行っていきます。

※「高校生熟議in大阪」
大阪私学教育情報化研究会と安心ネットづくり促進協議会、一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が主催・共催、文部科学省、総務省、近畿総合通信局が後援して2011年7月から11月までリアル熟議とネット熟議が3回ずつ組み合わされて展開されます。
熟議カケアイ
http://jukugi.mext.go.jp/