千葉大学教育学部とICT活用の共同授業をフォトレポート ~第2弾 ハッカソン~

こんにちは、広報の石川です。

アイデアソンに続き、12月に開催したハッカソンについてレポートします。

10月のアイデアソンで考えた協働学習できるゲームについて、実際に通称「モック」と呼ばれるアプリの試作品に落とし込むハッカソンを、12月3日(土)、4日(日)の2日間行いました。授業を受講する大学生のほか、グリーと、グリーグループ会社ポケラボのゲームエンジニアが10名ほどボランティアで参加し、プログラミングの部分をサポートさせていただきました。

普段は自分の担当するゲームに没頭している弊社のエンジニアも、大学生と交流する機会や、短期間でアプリを作る機会はそうそうないはず。実際、参加したエンジニアに感想を聞いてみると、「おのおのの学生が、こんなゲームを作りたい!という強い想いを持っていて それに応えられるようエンジニア一同全力で頑張れた」「学生もエンジニアもやる気に満ち溢れた活気あるハッカソンだった」、とエンジニアにとっても刺激的だったようでした。


ディスカッションをしながらアイデアやゲームの構成をまとめ、


ゲームに登場するキャラクターを描く人や


プログラミングする人など、作業を分担して、


協力しあいながら作ります。



せっかく六本木まで来たのに、会議室に箱詰めでした。
今年は新たに、最優秀賞に選ばれたアプリは本物のアプリとして開発することを検討しているので、どのチームも熱がこもります。


最後には2日間にわたり作ったアプリの発表、審査会をしました。

いわしの運送を例に流通を勉強する社会科Aチームの「ぼくにとどけ」


社会科の歴史を勉強する社会科Bチームの「そちの名は。」


宇宙からの留学生が物件探しをする家庭科Aチームの「地球留学相談所」


2人1組で服のコーディネートをする家庭科Bチームの「SHOW TIME」


どのゲームも、さまざまなアイデアが詰まっているだけでなくクオリティも高く、面白い作品でした!

厳正な審査のうえ優勝したのは、、、
家庭科Bチーム「SHOW TIME」
おめでとうございます!

このゲームは2人1組でクイズに答えながらゲームを進めるので、テーマである「協働学習」がうまく取り入れられているということで、高評価でした。学生5名とエンジニア2名という少人数で頑張りました!

優勝作品以外も本当に素晴らしい作品ばかりで、年明けの小学校での実証研究が楽しみです!

まとめ

アイデアソン、ハッカソンを初めてお手伝いして、個人的に感じたことがありました。

この共同授業の目的は、前述したように「将来的に「教育の情報化」を担う教員を養成すること」。そういった教員を育成していくための手段としての、協働学習ゲーム開発です。教育学部の学生にとって普段はプログラミングやデザインツールに触れることは多くはないと思うので、こういう環境があり、こういうことが実現できる!と気づいてもらうことだけでも一つ目的は達成できていると思います。
しかしそれだけではなく、グループワーク、役割分担、個人作業、アプリやパワーポイントを使ってのプレゼンテーション等を行うこのカリキュラム自体が、参加する学生にとっての協働学習であり、教育の情報化を実践している授業だと思いました。

決して簡単に単位が取れる授業ではないので自分が大学生のときには積極的には取りたいとは思わなかった授業かもしれません。でも、社会人経験を積んだ今の私が学生であれば、絶対に受講したい授業のひとつだと思っています。文系学生がエンジニアと丸2日間机を付け合せて自分たちの考えるゲーム作ることなんて、なかなかできない体験ですし(笑)。実際に、参加していた大学生が「大変だけどやりがいのある授業」と話していたのも、とても印象的でしたし、スタッフとして見させていただいて嬉しかったです。

この共同授業には、手間もコストも時間もかかるので、なかなか拡大できない取り組みではありますが、少しずつでもこういった取り組みが広がっていったら、自然と教育の現場における課題も改善していくのかな、と思いました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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